中古マンションのリノベーションを成功させるために知っておきたいこと
リノベーションの目指すものはリフォームとは違う
中古マンションのリノベーションが流行している影響を受けて、興味を持つ人が多くなりました。
マンションを購入するときにリノベーションを前提にして考えたり、既に購入して住んでいるマンションをリノベーションしたり、相続したマンションをリノベーションして活用したりするケースが増えています。
できるだけ安くお得な形にしつつ、おしゃれで納得できる内容のリノベーションをしたいという人は、
まずリノベーションとは何かを理解しておくことが肝心です。
リノベーションとは住まいが新築された頃の状態よりもさらに住みやすいものに作り変えることを言います。
不具合がある部分を修理したり、古くなって使いづらくなった住宅設備を交換したりするような”リフォーム”とは異なり、今のライフスタイルに合わせて抜本的に住宅を作り変えることを目指すのが基本です。
そのため、リノベーションは明確に目的を決めて内容を考えていくことが欠かせません。
家族がどのように暮らしていきたいかをはっきりとさせて、その目的に合った施工内容を厳選するのがリノベーションを成功させる秘訣です。
リノベーションにかかる費用
リノベーションをする上でもう一つ押さえておきたいのが費用です。
大きな工事をすることになるため、リノベーションにかかる費用はリフォームと比べても安くはありません。
どのような工事を行うかによってかかる費用にも違いはありますが、概ね100万円から1000万円の予算を用意することが必要になるでしょう。
その全額を現金で用意することは必須ではありません。リフォームローンを利用して実施できるようになっているからです。
これから中古マンションを買ってリノベーションをしてから住み始めるという場合には、住宅ローンの中に組み込める場合もあります。
どの程度の費用がかかるかはリフォーム業者に相談して見積もりを出してもらうことで明確になるので、具体的なリノベーションのプランができたら相談してみましょう。
ただし、予算についてはその見積額だけあれば良いというわけではありません。住んでいるマンションをリノベーションするときには仮住まいが必要になる場合もあり、新たに購入するときには購入費用や引っ越し費用なども考慮しなければならないからです。
リノベーションのコストパフォーマンスを上げる2つの方法
中古マンションのリノベーションをしようと考えたときに大切なのはコストパフォーマンスを上げることです。
そのために有用なポイントが2つあります。
多くの業者と相談
1つ目はできるだけ多くのリフォーム業者と相談してみることです。
理想としている住まいにするためのリノベーションの方法は1つしかないとは限りません。業者によって異なる方法で理想を実現できるように提案をしてくれるでしょう。その内容の良し悪しを吟味すると同時に、見積もりを取ってどの程度の費用がかかるのかを比較してみるのが大切です。
デザインが関わる場合には好みに合うかどうかも合わせて考慮する必要があります。
取捨選択を行う
2つ目はリノベーションの内容を細分化して考えて取捨選択をすることです。
リフォーム業者にリノベーションの相談をすると、多くの工事をセットにして提案してくれます。その中には業者側としてはやりたいと考えているけれど、実は自分にとってはいらないものがあることも珍しくありません。セットでなくてもできる工事は多いので、不要なものは外して理想を追求するために必要なものだけを選ぶのが大事です。
助成金や補助金も活用するのが肝心
中古マンションのリノベーションをする上で、必ず押さえておくべきポイント、それは、
内容によっては公的機関から資金援助を受けられるということです。
国や地方自治体からリフォームやリノベーションに対する助成金や補助金が提供されています。
バリアフリーや太陽光発電の導入、低炭素住宅の設計や断熱リフォームの実施などの様々な内容について資金援助を受けることが可能です。
リノベーションをするときに該当する部分があれば、その部分については助成対象として扱ってもらうことができます。数十万円単位での補助をしてもらえることが多いので、リノベーションをするときには助成金や補助金を使うことができないかと考えてみましょう。
リフォーム業者に相談するときにもそのことを伝えておくと話がスムーズに進みます。
予め申請して許可を得てから施工しなければならないのが原則なので、バリアフリーや省エネリフォームなどの公的な資金をもらえそうな工事を盛り込むときにはリフォーム業者によく相談して手続きを進めておいてもらうことが肝心です。