築30年は建て替えか?全面リフォームか?プロの解答は?
こんな疑問、感じたことはありませんか?
よく両親から譲り受けたり、ひょんなことから自分の所に転がり込んできた物件は
少し古い場合は「建て替えか?」「リフォームか?」どっちにすればいいのだろうか?と。
今回はそんな悩みを例を挙げて、どちらがいいのか見てみましょう!
【質問例】
祖父が亡くなり、築30年の実家(木造2階建て)が空き家になり、マンション暮らしだった私は家族(私と妻の2人)で移り住むことになりました。
ただ、少し古いのと祖父の生活感が残っているため建て替えか全面リフォームしたいなと悩んでいます。
土地は、58坪弱で、南側に玄関がある日当たりのよい土地です。
屋根や水周りやベランダは一度リフォームをしていますが、夏も冬も季節に左右されます。
障子も破けていますし、窓も歪んで閉まらない部分やところどころにヒビがあるようなので耐震補強や補修が必要と考えています。
色々ネットでも調べて建て替えようかなと思ってはいるのですが、リフォームの方が安いのではないか?とも考えています。
この場合、新築とリフォームではどちらの方がいいんでしょうか?
【返答】
「築30年」であれば新耐震基準(1981年6月1日導入)以後の建物と思われます。
今回の場合で考えると、約30年以上は住む家が必要でしょう。
結論から言うと「建て替えが望ましい」と言えます。
なぜ建て替えの方が望ましいのか?それは、2つポイントがあります。
①2階建てでひび割が目立つ。⇒耐震補強が必要な場合、2階建てのため規模が大きい面がある。
②窓がしっかり閉まらない。 ⇒建物自体が歪み閉まらない可能性がある。
また、家族構成が夫婦のみであるならば、必要な分の建て替えで考えられてはいかがでしょうか?
例えば、子供一人が家族として増える場合を想定する等です。
【建替え】の費用と税金は?
<費用>:
建物の本体工事費、外構工事塀及び電気・給排水設備費等の付帯工事費などなど。
また、仮住いの為の引っ越し費用などなど。
<税金>:
取得税、固定資産税等
例1)固定資産税
住宅耐震改修に伴う固定資産税の減額措置(市町村に要確認)
例2)不動産取得税
新築住宅における課税標準の軽減措置
建て替えもリフォームも一長一短です。
ただ、今回のケースだと生活感もなるべく消したいことが伺えます。
生活感を消すのであれば、建て替えが一番だと思います。
建て壊し費用はかかりますが、全面リフォームに関しても費用は掛かります。
昔からある家の一本柱を残したいや祖父の昔の部屋は残したいという要望があればリフォームの方がいい場合もあります。
あなた自身の望むものはどちらで対応した方が叶えられるのか?を意識すれば自ずと答えはでてくると思います。
予算の関係でどうしてもリフォームしか選択肢がない場合は、リフォームしなければいけない場所としたい場所を自分自身で区別し、予算と調整してみてください。
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