【2020年】太陽光発電の売電|もしかして勘違いしていませんか?

太陽光発電システムの画像です

新築注文住宅の約4割が太陽光発電システムを導入しているように、再生可能エネルギーである太陽光発電への関心は高まっています。

家庭の太陽光発電システムで作った電気は、「余った分が売れる」というのも魅力ですよね。

でも気になるのが売電価格

この売電価格に関して、もしかして勘違いしてはいませんか?

 

固定価格買取制度は終わっちゃったの?

昨年まで『太陽光発電2019年問題』や『2019年、卒FIT!』といった言葉をよく目にしましたよね。

「2019年で太陽光発電で作った電気の固定価格買取は終わったのか・・・。」

なんて、勘違いしていませんか?

2009年11月の発足当初からの利用者から順次終了

結論から言うと、固定価格買取制度(FIT)自体が終了したわけではありません!

再生可能エネルギーを10年間固定価格で買い取る制度が始まったのが2009年の11月。

つまり、「10年が経過して制度の対象から外れる人が初めて出るのが2019年11月」という事なのです。

2010年から始めた人は2020年に終了となりますし、2019年にスタートの人は2029年まで同じ価格で買い取ってもらえます。

これから太陽光発電を導入してもFITの対象に

「固定価格買取制度(FIT)」自体は続いていますから、これから太陽光発電システムを導入する場合も、その時点での買取価格を適用して10年間同じ価格で余った電気を買い取ってもらえます。

 

2020年から変更になったことも

2020年から変更になった部分もあります。

売電価格の表です

一般家庭向けの太陽光発電システム(10kW未満)では、

2019年までは、電気の需給バランスをとるために出力制御対応機器を設置しなけらばならない地域の売電価格を高く設定していましたが、

2020年は全国一律の価格になりました。

ちなみに、10kW以上50kW以下では、売電価格が2019年度の14円から13円に変更。

2019年は発電した電力を全て電力会社に売る「全量売電」か、発電した電力を使用しながら余った電力を売る「余剰売電」を選択する事ができましが(10kW未満の場合は「余剰売電」のみ)、2020年は「余剰売電」のみになりました。

また、「災害時に活用出来ること」という条件も付け加えられています。

 

売電価格が下がって損してる?

2009年の一般家庭用電力の売電価格は1kWhあたり48円でした。

それが年々下がっていって、10年後の2019年には24円と半分の価格に。

そして2020年度は21円になりました。

この価格の推移だけを見ていると「どんどん損するようになっている」と思いがちですが、

ここにも勘違いが潜んでいます。

太陽光発電の設置費用も安くなっている

太陽光発電の売電価格が下がり続けることばかりがクローズアップされがちですが、

実は、それと同時に太陽光発電システムの設置費用も安くなってきているんです。

ですから『だいたい10年くらいで元が取れる』という目安は変わりがないのではないでしょうか。

出典:資源エネルギー庁 太陽光発電・風力発電について

 

上の表は資源エネルギー庁の発表している平均値です。

メーカーや条件によってはさらに低価格で導入できる場合もあるでしょう。

「kW単価」でお得度を判断

太陽光発電システムのお得度を判断する指標にkW単価」というものがあり、

上記の表は「kW単価」で表したものです。

「kW単価」は、設置費用の総額 ÷ パネルのkW数 で計算します。

 

1時間当たりの発電量が5kWの太陽光発電パネルを設置するのに、

機器代と設置工事代を合わせた総額が130万円かかった場合は、

130万÷5=26万

つまり、kW単価は26万円となります。

メーカーやパネルの枚数などによって違ってくるシステム費用を比較する時に便利な指標です。

 

売電で得られるお金は全て電力会社が支払っている?

「固定価格買取制度(FIT)」の期間が終了すると、売電価格がうんと安くなるのはご存じですよね。

 

FITのもとでは2020年の一般家庭の売電価格は21円/1kWhです。

それが、卒FITとなると2020年は7円~10円くらいに下がってしまいます。

つまり、電力会社としては1kWhあたり7円~10円での買取価格でないとやっていけないということ。

 

え?じゃあ、上乗せ分は私たちの税金?

 

これも、やや勘違い。

「私たちが負担している」という点は同じですが、

正確には「売電をしているかしていないかに関わらず、私たち皆が、電気の使用量に応じて負担している。」です。

電気使用量の明細です

電気料金の明細書をよく見ると『再エネ促進賦課金』と書かれた欄があります。

正式名称は「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といい、2020年5月分から2021年4月分までは、1kWhあたり2円98銭になりました。

一般家庭の平均モデルでは1ヵ月の電気使用量が260kWhくらいですから、774円の負担に。

年間9000円以上支払っているんですね。

 

太陽光発電システムの寿命は10年?

「おおよそ10年で元が取れる」

固定価格買取制度は10年間」

といった具合に『10年』という数字が並ぶと、太陽光発電システムの寿命は10年なのではと勘違いしてしまいそうですが、そうではありません。

 

太陽光発電で発生した電気を家庭の電気機器で使えるようにするための「パワーコンディショナー」という装置の寿命は15年程度と言われています。

屋根の上に乗っかっている太陽光パネルの寿命は何と20〜30年程度!

適切なメンテナンスをしながら使えば、結構長持ちしそうです。

 

太陽光発電システムをもっとお得に便利に!

太陽光発電システムの画像です

◎環境にさやしい

◎電気代が減らせる

◎災害時の電源が確保できる

太陽光発電システムにはこのようなメリットがあります。

 

太陽光発電システムをもっとお得に!

オール電化と電力使用状況に応じた料金プランで、電気料金をグッとお得にできます。

発電量の多い昼間は発電した電気を使いつつ、余った分は売ってお金に。

夜間は発電できませんので電力会社の電気を買うことになりますが、

昼間よりも夜間の電気料金が安いプランに申込めば、夜間もお得に電気を使うことが出来ます!

 

太陽光発電システムをもっと便利に!

太陽光発電システムをもっと便利に使うには家庭用の蓄電池がおススメです。

余った電気を蓄電池に蓄えておいて発電できない夜に使えば、電気の完全な自給自足も夢ではありません。

蓄電池の代わりに電気自動車に蓄えておいて使うという方法もあります。

 

災害時の電源を確保

2011年の東日本大震災を機に、太陽光発電システムへの注目が更に高まりました。

災害時に電力会社からの送電がストップしてしまっても、自宅で発電できるからです。

心細い夜間も蓄電池があれば明るく過ごすことが出来るでしょう。

 

まとめ

「固定価格買取制度(FIT)」は終了していません。

売電価格が下がると同時にシステムの設置費用も安くなっています。

売電価格の上乗せ分は私たちが電気使用量に応じて支払っています。

太陽光パネルの寿命は20年~30年です。

いかがですか?

勘違い、していませんでしたか?

 

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