中古一戸建て購入!水道の配管や埋設管について確認しておきたいポイントとは?
最近は中古住宅をリフォームして暮らす人が増えています。
中古住宅を購入する際には建物の耐震性や断熱性が十分であるかなど、確認しておくべきポイントがたくさんありますが、
水道の配管や、埋設管の状態についてもしっかりとチェックすることが重要です。
もしかすると、後で予想外の費用負担が必要となるかもしれませんよ。
確認ポイント1:引込管の口径
まず確認しておきたいのが、配管されている管の口径です。
引込管は給水管とも呼ばれているのですが、この管の口径には13mmと20mm、そして25mmの3種類があります。
古い住宅の場合は13mmのものが使用されているケースが多いのですが、現在の生活様式でこの口径のものを使っていると水圧や水量に耐えられずに破損してしまう可能性があるようです。そのため現在の一般家庭では、20mmの引込管を利用することが推奨されています。
ただ中古物件の場合は13mmのままとなっているところもありますし、新しく建築された住宅でも毎月の基本料金が安いことからあえて13mmの管が使用されているところもあります。
これに関しては自治体や水道事業者によって取り決めが異なっていて、場所によっては水栓器具の数によって経口を指定していたり、20mm以上でないと新たに水道管を引き込めないところもあります。
13mmの引込管だったとしても、例えば1人暮らしなどの水をそこまで多量に使用しない生活様式であれば問題はありません。このため家族構成や普段使用する水の量によって必要な口径が異なるので、購入する家の配管を確認して引き直しをするべきかどうか検討しなければいけないのです。
確認ポイント2:引込管の材質
水道の配管には様々な素材の管が用いられており、鉛管・鋳鉄管・ステンレス鋼管・塩化ビニル管・ポリエチレン管など種類が豊富です。
この中でも鉛管は最も安価で加工が容易であるという特徴で、明治時代から広く利用されてきました。ただ鉛が水の中に溶け出すことによって起きる人体への影響や健康被害が問題となって、現在ではステンレス鋼管と塩化ビニル管が主流となっています。
しかし、古い住宅では未だに鉛管が使用されているケースもあります。特に昭和50年代以前に建てられた家や、東京都内の平成7年以前に建てられた家の場合は、鉛管が禁止される前に建てられているので使用されている可能性があるようです。
そのため中古物件や築年数が長い物件を購入する時には、配管の材質を確認しておくことが望ましいと言われています。もしも鉛管だった場合は個人負担で配管を取り換える工事をすることになりますが、地域によっては補助制度や助成制度を設けている自治体もあるのでそちらも確認しておくことがおすすめです。
確認ポイント3:老朽化や耐震性
水道の配管や埋設管を確認する上で、特に重要だと言われているのが老朽化の有無や耐震性の確認です。
基本的に水道管や埋設管の耐久年数は40年とされていて、あとは素材やメンテナンス状態によって多少異なってきます。
そして注意しておきたいのが、水道の配管や水道メーターは必ずしも建物の建設時期と一致するわけではないという点です。場合によってはすでに配管されている水道をそのまま利用して建築しているという住宅もあるので、配管の方が老朽化が進行しているケースも少なくありません。
水道管などの老朽化は大きな社会問題となっているため、更新工事を急いで執り行っている自治体も増えてきています。それでも財政の問題でなかなか更新工事を行うことが難しい自治体もあり、地域によっては配管の老朽化が進んでいるところもあるのです。
耐震性についてはようやく取り組みが始まったところなので、老朽化以上に更新工事が進んでいるところが少ないと言われています。このため新しい住宅であっても、老朽化の確認はもちろん耐震性についても確認しておかなければいけません。
確認ポイント4:埋設管の配置
本来水道の配管や埋設管は、真っすぐ敷地内へ引き込むことが原則となっています。このため普通であれば自分たちの敷地内で収まっているのですが、前面道路に本管がなかったり前面道路に水道管の本管が埋設される前に工事されたものをそのまま使っているというケースもあります。
このようなケースで問題となってくるのが、本来自分たちの敷地内で収まっているはずの埋没管が他人の敷地内に入ってしまっている可能性です。これは自分の家の埋設管だけではなく、他人の家の埋設管が自分の家の敷地内を通っていたり、1本の埋設管を複数の家で共有しているという場合もあります。
このことでトラブルとなってしまうのが、漏水事故などが起きた時の責任の所在です。自分たちの敷地内であれば自分たちの責任なのですが、他人の敷地内にあった場合はどちらが原因で事故やトラブルが起きてしまったのか責任の所在が分からなくなります。
さらに複数の家で埋設管を共有してしまうと水圧や水量不足になってしまう可能性もあるので、埋設管の配置は事前に確認しておくことがポイントと言えます。
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