階段の配置で間取を劇的に変化する基本的な2つの事
皆さんが物件を見られる際に、まず初めになにが気になりますか?
立地?値段?デザイン?など色々あるかと思いますが、今回はその中でも間取について
お話ししたいと思います。
住まいってなんでしょうか?
住まいとは、いくつもの意味合いを持つ部屋の集合体です。
ひとつひとつの部屋の広さは様々ですが、廊下、階段などは最低の寸法があり、極端に狭くすることは不可能です。
狭すぎると困るのは想像すれば分かって頂けると思います。また、どのように動線を繋げていくかも重要になってきます。
現代の階段は昔よりデザイン重視の物が増え、オブジェ的に見える階段やらせん階段などいくつもの階段模様が存在します。
階段は、住まいにとって大きな意味合いを持ち、種類や位置で間取に大きな影響を与えます。階段をしっかりと計画することで間取も見た目もとても魅力的になる事と思います。
階段の基本タイプとは?
先程階段にも種類が増えてきているのは、お伝えしましたが、基本的2種類のタイプに分けられます。
折り返し階段・直進階段です。
・折り返し階段
読んで字のごとくですが、途中に踊り場を設け、折り返す階段です。
学校などではよくみられる階段です。
直進階段よりも面積が必要ですが安心安全な作りといえます。
・直進階段
これもなじみ深いのではないでしょうか?一直線に上り下りする階段のことです。
動線が決まる階段位置
階段の位置は重要です。配置により間取も、日々の動線が決まるからです。
よくあるパターンを紹介
1.スペースを有効に
壁に沿って配置すると、細長い敷地に有効で階段以外のスペースを有効に使えます。
また、建物の隅に配置すると、他のスペースの自由度が高まります。ただ間取りによっては廊下が長くなる可能性も。
2.間取りの一部としてとり込む
狭小住宅では、居室空間の一部として階段を中央にとり込むプランも。
また、中央に配置すると同一フロアを用途に応じて明確に分けることもできます。
3.開放的にする
吹抜とあわせて配置することで、開放感や視界の広がりを確保することができます。
続いて、階段のいろいろな使い方を見ていきましょう。
階段で部屋の感じも生活スタイルも決まっていく?
階段は単なる上下階の通路にするのではなく、少しの工夫をすることで魅力ある空間に変えることができます。
・階段踊り場広くして、子どものためのプレイルームとして使う。
・踊り場を家族共有のパソコンコーナーとして使う。
・階段の壁を本棚として使う。階段に座って読書や調べ物ができる。
・オブジェ的に見せることで魅力のある階段に
まとめ【隠す階段と見せる階段】
1階をリビングなどのパブリックスペースとすれば、2階は寝室などのプライベートスペースになります。
つまり階段は意識が切り替わるところなのです。上下の階をより身近に感じ、家族関係をつくる上でもつなぎ方や配置の考え方がとても重要なのです。
階段のもつ特性や魅力を活かせば、間取りや空間の可能性がとても広がります。「隠す階段」もあれば「見せる階段」もあります。
敷地に応じてまずは階段をどのようにするか、間取りを考える始めのスタートとしてみてはいかがですか?
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