RC造と木造を徹底比較!資産価値が高い構造とは

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耐用年数で比較すると

減価償却に利用する耐用年数では、RC(鉄筋コンクリート)造はおよそ70年、木造は約30年前後となっています。

数字のみで見ると、RC造の方が長く資産価値を保ちそうですよね。しかし、実際には木造の方がRC造より長い耐用年数になることも。ポイントは「定期的なメンテナンスをしていたかどうか」にあります。

 

「RC造は頑丈」と言われていますが、コンクリートのヒビをそのまま放置していると鉄筋部分が錆びて、腐食する恐れがあります。耐用年数が長いからと言って、現実もそうであるとは限りません。

メンテナンスをしてないRC造はきちんと手入れをしている木造より、寿命が短くなる場合もあるのです。

そのためRC造でも定期的にメンテナンスをしたり、劣化した部分をチェックする必要があります。

 

木造はメンテナンスの際、プレートや筋かいなどによって、強度を増すことができます。このような措置をしておくことで、耐用年数が伸びる仕組みです。

阪神淡路大震災の時「適切なメンテナンスを行った木造は崩れなかった」という調査も報告されています。

このように木造はメンテナンスをすることにより、耐用年数だけでなく、耐震性もアップするのです。

 

将来を考えて比較する

RC造には木造と違う、決定的なメリットがあります。それは「火災に強いこと」。

RC造に使われているコンクリートは、燃えることがなく変性しにくい特徴があります。

木造は一度火が付けば、あっという間に燃え広がってしまいます。万が一火災が起きてしまった場合、修復ではなく建て替えの必要が出てくるかもしれません。

しかしRC造なら内装が燃えてもコンクリートの部分は燃えないため、復旧がしやすいのです。

このような点から、RC造を選択する人も多いようです。

 

木造の建築費用は一坪当たり約70万円、RC造は110万円程度になります。しかし、火災が起きた時の復旧費用は、木造の方がかかるでしょう。

購入価格だけを比較すると、安い木造を選んでしまうかもしれませんが、将来を踏まえて構造を選択することも大切なポイントですよね。

 

また、将来のことを考えると「木造はシロアリなどの被害に遭いやすいから、避けた方がいい」と思いがちです。けれども、一概にそうとは言い切れません。RC造であっても、木材を使用している部分はシロアリなどの被害に遭う可能性があるからです。

そのようなことから「シロアリの被害を避けるために、RC造にする」という判断はしない方が良いでしょう。

 

リフォームのしやすさで選ぶ

リフォームのしやすさを比較して、構造を選択するというのも方法の一つ。

リフォームは木造の方がしやすい傾向にあります。木造で出来た壁は、比較的簡単に打ち抜くことができますが、RC造は撤去できない構造壁などがあるため、リフォームの自由度は低いのです。

将来的にリフォームを考えていたり、二世帯住宅を検討している場合には、リフォームのしやすい構造が良いかもしれません。

資産価値を判断する時にも、リフォームのしやすさは重要項目。「中古住宅購入者の多くがリフォームを検討する」というデータもあるからです。

「今後、リフォームする機会がない」「売却を考えていない」という人は、RC造でも構わないでしょう。RC造は型枠にコンクリートを流し込み、外観を成型します。型枠を変えれば、曲線や斜線などのユニークな形状を再現できる構造です。つまり、RC造はリフォームをしなくても自分らしい個性的な住宅を作ることができます。その点木は新たに成型したり、曲げることは難しい素材。ユニークな外観を作ることは難しいでしょう。しかし、一般的な外観を求める人には必要のないメリットですよね。

どちらの構造にも利点があるため、自身のニーズや売却の予定を検討することが重要です。

 

通気性によって選ぶ

通気性も木造とRC造では異なります。木造はRC造よりも通気性に優れている構造です。

木材には湿度を調節できる機能があり、梅雨などのジメジメした季節でも快適に過ごせるようになっています。昔ながらの日本家屋は、木造であることが多いですよね。これは「日本の気候や風土に、木造が適していたから」と言われています。

コンクリート構造は現代に登場したものと思いがちですが、古代ローマ時代から既に使われていました。日本人は丈夫なコンクリートではなく、気候に適している木造を採用したことが分かります。実際にRC造は気密性が高く、湿気が籠りがちです。湿気があると、コンクリートにヒビが入りやすくなることも。冬には結露などが発生しやすくなるとも言います。

けれども、寒い地域に住んでいる人は気密性の優れたRC造にすると、資産価値が高くなるかもしれません。外気を遮断することで、寒さを感じにくくなるからです。最新の技術を使ったRC造は、湿気が溜まらない工夫がされている場合も。

住む地域の気候に合わせて、構造を検討することが大切になります。またRC造の場合、通気性が良くなるように窓を多くしたり、最新技術を取り入れると良いでしょう。

 

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