意外と使える!扇風機で部屋を涼しいと感じるようにする方法
「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉がありますが、それにしても限界というものがあります。
暑いものは暑いですよね。
夏は室内でいかに快適に過ごすかが生活する上での重要なポイント。
そこでここでは、扇風機で部屋を涼しく感じるようにする方法をご紹介します。
【悲報】扇風機だけでは部屋の温度は下がらない!
残念ながら、まず、お伝えしておかなければならないことがあります。
扇風機だけでは、部屋の温度を下げることはできません。
なぜかと言いますと扇風機はあくまでも風を送り出すための機械であって、部屋の温度そのものを下げる機能は付いていないからです。
そのため扇風機を使う場合は、扇風機にプラスして工夫を凝らさなければ、部屋の温度を下げたり部屋を涼しいと感じるくらいまでにすることはできないというわけです。
ちなみに扇風機と似たような機能を持つものに冷風扇というものがあります。こちらの冷風扇は若干ではありますが冷たい空気を出すことができます。
原理的には、水を含ませたシートに向けて扇風機の風をあて、気化熱の原理によって冷やされた風を部屋中に送り出すというもの。
しかし冷風扇は冷風扇でデメリットもあります。
それは部屋の湿度が上がってしまうということです。
水を室内で蒸発させている訳ですから、部屋の湿度が上がるのは当然ですよね。
そのため不快指数が上がってしまう可能性があり、使用の際には注意しておかなければなりません。
扇風機を利用して、部屋を涼しいと感じるようにするには?
Q.扇風機で部屋を涼しいと感じるぐらいまでに持っていくことはできるのでしょうか?
A.できます。
いくつかの方法を組み合わせることにより、扇風機でも部屋を涼しいと感じるようにすることができるのです。
ここではそんな方法についてご紹介していきます。
シャワーを浴びてから扇風機にあたる
シャワーを浴びてから扇風機にあたるという方法があります。
夏場は基本中の基本テクニックとして実践している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ご経験上、シャワーを浴びて浴室の外に出るとひんやりとして涼しい思いをしたことがありませんか?
あれは気化熱という原理で体の表面から熱が奪われているのですが、これを利用して部屋を、というよりは本人の体を涼しくすることが可能です。
シャワーを浴びて水気を拭き取るのもそこそこに扇風機にあたることで、一気にクールダウンすることができます。
接触冷感のマットなどを併用する
続いて接触冷感などのマットを利用するという方法もあります。
扇風機にあたる際、カーペットやフローリングなどに「じか」に座っているとそこに熱がこもって、余計に暑さを感じてしまうことがあります。
それを防止するため、扇風機にあたる際は座るところに接触冷感のマットなどを敷いておくと、ひんやりした心地を味わうことができます。これにより、体感温度は下がりますよ。
【おすすめ】ハッカ油を使う
ハッカ油を使うという方法もあります。
ハッカ油はメントールの成分が含まれており、冷涼感を味わうことができます。
ミントやメンソール系のリップクリームなどを使うとスースーすることがありますが、あれの強烈なバージョンがハッカ油というわけです。
ハッカ油を水で希釈したものをスプレーすると体が冷たさを感じます。その状態で扇風機にあたることで体の体感温度はぐんぐん下がっていきます。
ただしこちらは物理的に温度が下がっているわけではなく、あくまでもメントールの成分により体が冷たいと「錯覚」しているに過ぎませんので、熱中症対策などには十分に気を配る必要があります。
【注意】危険だからやっちゃだめ!扇風機のNGな使い方
扇風機を部屋で使う際、涼しそうなのでついつい実践してしまいがちなことがあります。
扇風機を冷風扇に改造しようとして、扇風機に濡れたタオルなどをかける、という行為です。
こちらは当然ですがNGです。
電気が通っている製品に濡れたタオルをかけているのですから当然感電のリスクがあり、故障や火災のリスクも!
実際に扇風機に濡れタオルをかけておいたことにより火災に発展してしまったケースが例年後を絶ちませんので、こういった使い方は絶対にやめましょう。
その他、扇風機を連続稼働させ続けること48時間!なんて、長時間に渡って連続稼働させることも本来はメーカーの予期しない使用法となります。
火災の原因になることがありますのでこちらも注意が必要です。
まとめ
扇風機だけでも案外、部屋を涼しくすることができます。
また「涼しい」と感じるようにすることもできます。
どちらにしても、夏場は暑さとうまく付き合っていく必要がありますよね。
今回ご紹介したような方法で夏の暑さをしのいでみてください。
ただし、扇風機で涼しい部屋を作ることに熱中するあまり水分補給を怠って
熱中症になってしまっては本末転倒ですのでご注意を。