堺市で不動産売却・査定をするなら、ハウスフリーダム
大阪府堺市の土地や戸建てなどの、不動産の取引相場や価格傾向について解説します。
不動産価格の上昇・下落には、その地域の不動産や住まいの需要が影響しており、推移によって堺市の不動産が売り時なのかどうかも把握することができます。
また、実際に堺市で不動産を売却するときの流れも紹介していますので、理解して検討してみてください。
堺市の不動産売却価格や相場、傾向を解説
堺市の不動産価格は上昇・下落、どちらに推移しているのでしょうか?
堺市の不動産取引データ過去5年分を、国土交通省の「土地総合情報システム」から集計して紹介します。土地総合情報システムは、実際に不動産取引を行った一般消費者に対して行ったアンケートを集計したもので、取引価格や面積などのデータを公開しています。
堺市の中古マンションの売買取引相場
2021年、堺市では455件の中古マンションの売買取引がありました。平均の取引価格は1,924万5,815円、平均面積は65.22㎡、平均平米単価は29万5,089円でした。
堺市の中古マンション売買取引データ | |||
年次取引 | 平均取引価格 | 平均平米 | 平均平米単価 |
2021年 | 19,245,815円 | 65.22㎡ | 295,089円 |
2020年 | 18,324,641円 | 69.50㎡ | 263,673円 |
2019年 | 17,550,230円 | 67.70㎡ | 259,251円 |
2018年 | 16,571,696円 | 66.15㎡ | 250,528円 |
2017年 | 16,941,411円 | 67.47㎡ | 251,098円 |
2021年、堺市で中古マンションの売買取引が最も多かったのは堺区で139件でした。
不動産価格の上昇下落を知るためには、売却価格ではなく、平米単価や坪単価の推移に注目する必要があります。
堺市で取引された中古マンションの平米単価の推移は以下のとおりです。
2021年の中古マンションの平均平米単価は295,089円と、ここ5年間で一番高い価格となりました。
堺市の中古戸建ての売買取引相場
2021年、堺市では685件の中古戸建ての売買取引がありました。平均取引価格は2,338万2,044円、中古戸建ての平均面積は38.88坪、平均坪単価は61万7,266円でした。
堺市の中古戸建売買取引データ | |||
年次取引 | 平均取引価格 | 平均坪数 | 平均坪単価 |
2021年 | 23,382,044円 | 37.88坪 | 617,266円 |
2020年 | 24,764,949円 | 31.38坪 | 789,195円 |
2019年 | 22,961,137円 | 27.35坪 | 839,530円 |
2018年 | 24,294,699円 | 33.06坪 | 734,867円 |
2017年 | 23,376,428円 | 34.05坪 | 686,532円 |
2021年、堺市の中古戸建て取引が最も行われたのは、西区で140件でした。
堺市で取引された中古戸建ての平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう。
堺市全体では2021年は2019年に比べ、約22万円坪単価が下落しています。
区別でみると南区や北区で下落傾向にあるようです。
ただ、北区の平均坪単価は下落した2021年でも841,204円であり、7区内では最も高くなっています。
堺市の土地の売買取引相場
2021年、堺市では380件の土地の売買取引がありました。平均の取引価格は3,934万9,737円、平均面積は86.8坪、平均坪単価は50万 1,454円でした。
堺市の土地売買取引データ | |||
年次取引 | 平均取引価格 | 平均坪数 | 平均坪単価 |
2021年 | 39,349,737円 | 86.82坪 | 501,454円 |
2020年 | 30,290,302円 | 87.97坪 | 441,680円 |
2019年 | 38,053,807円 | 95.81坪 | 466,240円 |
2018年 | 38,744,474円 | 99.39坪 | 425,371円 |
2017年 | 34,202,201円 | 92.94坪 | 442,801円 |
2021年、堺市で土地の売買取引が最も多かったのは堺区で100件でした。
堺市で取引された土地の平均坪単価の推移を過去5年分見てみましょう。
2021年の平均坪単価は501,454円と、中古マンション価格同様にここ5年で最も高い価格となりました。
堺市はどんな街?
堺市は大阪府の中南部に位置し、大阪府で人口・面積が第二位の政令指定都市です。
世界遺産『百舌鳥・古市古墳群』が建造されるなど、古くから文化や経済の中心地として繁栄してきました。
堺市の人口は
堺市全体の人口は2021年12月時点で約82万人。
2005年の美原町(現美原区)との合併などにより増加していましたが、2012年頃をピークに緩やかな減少傾向にあります。
この人口の推移は南区に広がる泉北ニュータウンの人口減少が影響しているようです。
堺市の7つの区
堺市は堺区・中区・東区・西区・南区・北区・美原区の7つの区で構成され、市街地・臨海部・丘陵地帯など多様な環境が見られるのが特徴です。
「堺区」は読んで字のごとく堺市の中心都市。JR阪和線 堺市駅や、南海本線 堺駅、南海高野線 堺東駅などがあり、堺東駅は堺市で最も乗降客数の多い駅です。
「中区」は北部と南部で大きく表情が異なり、北部は市街地、南部には農地やため池などが広がります。
「東区」には日本の田園都市の原型とされる閑静な住宅街が広がり、中には「大美野」のような高級住宅街と言われるエリアも。
「西区」は大阪湾に面した ”海のあるまち”。堺グリーンひろばや浜寺公園といった水や緑を楽しめる施設が豊富で、夜のコンビナートでは、また一味違った堺市の表情が見られます。
「南区」は緑の豊かなエリア。「堺 緑のミュージアム ハーベストの丘」では農業体験や小動物との触れ合いを楽しむことができます。
区の北側には広大な住宅地 泉北ニュータウンが広がり、その中にある大型児童館「ビッグバン」は近隣の市からも多くの子ども達が遊びに来る人気のスポットです。
「北区」は大阪市や松原市と隣接する区。大阪メトロ御堂筋線の駅があり、天王寺、なんば、梅田、新大阪といった大阪市内の主要都市へ乗り換えなしでアクセスできます。
「美原区」には鉄道の駅はありませんが、阪和自動車道、南阪奈道路といった高速道路や、国道309号が通るなど車移動の便利なエリアです。国道309号沿いには2022年11月オープンの「ららぽーと堺」など魅力的な商業施設が豊富です。
堺市での不動産売却の流れ
堺市で不動産売却する際の流れを解説します。
不動産会社に売却相談
不動産がいくらで、いつまでに売却ができるのかなどを不動産会社に相談します。
相談すると、売却不動産の無料査定を行ってくれます。売却相談は無料査定をして、価格が合えば売りたいという相談でも問題ありません。
査定結果の提示
周辺相場や取引事例から算出した査定価格の結果を不動産会社から受け取ります。
査定価格は売却価格と差が出ることもあるということは頭に入れておきましょう。査定価格で売りに出しても、購入希望者の反応を見て、必要であれば値下げを検討するケースもあるでしょう。
不動産会社と媒介契約を結ぶ
不動産の査定価格に納得できれば、不動産会社に売却を依頼するために媒介契約を結びます。媒介契約には、下記の3種類があります。
- 専属専任媒介契約
- 専任媒介契約
- 一般媒介契約
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約は1社のみ、媒介契約を結ぶことができます。契約期間は3カ月が上限となり、売主が買主を見つけてきた場合でも専属専任媒介契約を結んだ不動産会社を通す必要があります。不動産会社は媒介契約期間中に契約を締結できれば仲介手数料を得られるため、積極的に売却活動を行ってくれます。
専任媒介契約
専属専任媒介契約と同様に、1社のみの媒介契約となります。しかし、売主が買主を見つけてきた場合は、依頼した不動産会社を通す必要はありません。他は専属専任媒介契約と同様に契約期間は3カ月が上限となり、不動産会社は媒介契約期間中に契約を締結できれば仲介手数料を得られるため、積極的に売却活動を行ってくれます。
一般媒介契約
一般媒介契約は複数の不動産会社と媒介契約を結ぶことができます。また、契約期間の定めがありません。複数社と契約した方が買主は見つかりやすいと思われるかもしれませんが、そうとも言い切れません。不動産会社の立場からすると、売却活動をしても他の不動産会社が買主を見つけてきたら、報酬(仲介手数料)が得られないからです。そのため、積極的に売却活動を行ってくれないこともあります。
販売活動
売却活動を依頼された不動産会社が、インターネットやチラシ等を活用しつつ広告活動を行い、購入検討者を探します。
物件の内見やオープンハウスを開催する場合などは、スケジュールの調整など売主も協力する必要があります。
売買契約の締結
購入検討者から物件の申込書が届くと、価格や引き渡しの条件についての調整を行います。売主・買主双方が合意すれば、売買契約を締結します。
物件の引き渡し
物件引き渡し当日、残代金の受領と同時に物件の引き渡しを行います。売却物件に住宅ローンの残債がある場合などは、完済手続きや抵当権の抹消手続きが必要です。