リノベーション済みの物件を購入するときの注意点とは

リノベーション済み住宅のイメージ画像です

リノベーションの施工内容を確認

リノベーション済み物件を購入するときの注意点として施工内容を確認することがまず挙げられます。

リノベーションの工事さえ行われていればリノベーション済み物件として売り出せるため、その施工内容は問われていません。

 

間取りを変える大きな工事と外壁塗装を行ったからリノベーション済みとして売り出しているものの、他は一切手を付けていないので耐震性も低くて住宅設備も古いというケースもあります。

リノベーションをして物件を売ろうというときには塗装工事を行って見た目を改善している場合が多く、一目見ると魅力的な物件に感じられるでしょう。

しかし、住んでみると生活しづらい部分が見えてきたり、すぐにまたリフォームしなければならない部分が見つかったりすることも珍しくありません。

 

当面は十分に快適に住めるようにリノベーションが行われているかを確認した上で購入を検討するのが賢明です。

不動産会社に問い合わせれば実施されたリノベーションの内容を開示してもらえます。

不動産広告には詳細を記載していないことが多いので直接問い合わせるのが大切です。

 

建物の状態と居住予定年数を比較

リノベーションの性質として建物本体には基本的には手を付けずに、各所を改修することによって新築の頃よりも住みやすい住宅を作るということが挙げられます。

そのため、建物本体の状態は築年数や環境によって著しく劣化してしまっている可能性もあるので注意しなければなりません。

既に築40年というような家をリノベーションして売るというパターンもありますが、その家にさらに40年住もうとすると難しい場合が多いでしょう。

これからどの程度の居住年数になるかを考え、その期間は確かに建物の骨格部分が良好な状態で保てると確信できる物件を選ぶのが大切です。

 

リノベーション済み物件の場合には、リノベーションの施工を行ったときに建物診断を行っている場合がほとんどです。そのため、不動産会社やオーナーはどの程度の寿命があるかについて客観的なデータを持っています。

リノベーション済み物件を購入するときにはその情報開示も求めて、これから何年住むことができるかを確認しましょう。

十分な寿命がない場合には補修によって寿命を延ばせるかを検討するのも大切です

 

 

メンテナンスの必要性に注意

リノベーション済み物件を購入するときには、今後に必要なメンテナンス費用についても注意しなければなりません。

リノベーションであらゆる部分を補修してある場合には新築とほとんど変わらないようなメンテナンスの内容と頻度で済む場合もあります。

しかし、数年後にはリフォームしないと建物の寿命が問題になるような部分をリノベーションのときに手を付けずに残してあることも稀ではありません。

 

建物診断を受けているので、これから安心して住める住宅を維持するためにはどのようなメンテナンスをいつ頃行う必要が生じるかについてもデータがあります。

あまり詳細な診断を行ってもらっていないという場合には指摘して、予め診断を受けてもらって納得できるデータを示してもらうのが大切です。

 

また、リノベーションの際には見た目を重視した施工を行うことも多く、リノベーションの内容が単純にランニングコストを高くしてしまっていることもあります。代表例として吹き抜けを作ると見た目は美しいですが、光熱費がかさんでしまうという問題が生じます。

このような物件を検討するときには費用対効果をよく考えて決定するのが大切です。

 

トラブルが起こりやすい部分をチェック

リノベーション済みだからこそ必要なチェックポイントも多いですが、中古物件を購入するときには一般的に覚えておくべき注意点もあります。

よくトラブルが起こる場所を徹底してチェックしておくと購入してから後悔するリスクが減るでしょう。

 

水回り、換気、光、音の4つについてはトラブルの原因になりやすいので十分に確認する必要があります。

水漏れのリスクは比較的高く、見えない部分にある水道管などは劣化している可能性を否定できません。

換気については窓を付け替えるリフォームをしたときに通気性が悪いレイアウトになってしまっていることがあります。また、換気扇は取り替えていなくて間取りに合わない出力のものしか付いていないこともあるので注意が必要です。

光についても窓の交換が原因で起こることがありますが、その家が建てられた当時とは周辺環境が変わっていて採光しづらくなっている場合もあります。それに合わせて窓を付けてあるかを確認するのが大切です。

 

そして、マンションの場合に特に問題になるのが音であり、壁や床などはリノベーションの対象になっていないことがよくあります。

静かな屋内環境が欲しい人は実際にどの程度の音がするのかを内見して確認することが必須です。

 

「中古物件を買ってリノベーション」の画像です

 

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