風の通りを気にする方。窓の配置を少し考えるだけで風通しのいい家になる!?
日本で暮らしていると、梅雨のジメジメした時期や夏の時期は過ごしにくいですよね。
気温だけが高いのではなく湿気が多いのでどうしても気持ちよく過ごせない時期が多くなります。
日本はただえさえ湿気が多い国で、湿気がたまるとすぐにカビが生えてしまいます。
長く住む家だからこそ、自然の風を取り入れたいですよね。
風通しの良い家が出来れば、
◇心地よい暮らしの実現
が出来るのです。
ではどうすれば風通しがよくなるのでしょうか?
窓の配置を考えよう!
まずは風の吹く方向です。
季節によってや、地域によっても少し違いはありますが、自然な風は南から北へ吹きます。風は気圧の高いところから低いところに向かって吹くもので、日本では夏場、大きな太平洋高気圧が南からやってくるため、南から北へ風が吹くのです。
自然の風を室内に取り込むためには、南と北に2面の窓を造ることが効果的です。
もしそれが厳しいようなら、1つの部屋に窓が2面以上あり、それが一直線に対面していることが理想的です。
ただ、対面の窓になると各部屋には難しいので、最低1部屋に窓を2か所以上設置するようにして下さい。
昔の間取りだと全ての部屋が繋がっていて、襖を開けると1直線に風がよく通る家が多かったと思いますが、今の間取りは個室化が進み、ドアを閉めた状態で過ごすことが多いのでどうしても風通りが悪くなってしまっています。
日頃から窓だけではなくドアを開けて、廊下やホールの窓からの風も家全体に抜けるようにすると今まで快適に過ごせると思いますよ。
下から入り、上へ風が抜ける家
温かい空気は高いところにこもってしまうため、2階建てであればどうしても2階部分は熱くなります。
それを軽減するためには、下から上へ風が抜けるような間取りにすることが必要です。
その1つがリビングを吹き抜けにします。
吹き抜けの上部に暖かい空気がたまりやすいので、そこに向かって空気が流れていきます。
そのため、吹き抜け上部の天井に「シーリングファン」がついているところも多いですね。
空気の逃げ道として2階部分に小窓などを設置しておくとそこに停滞した空気が外に出て新しい風が入ってきますよ。
吹き抜けが難しい場合でも、暖かい空気は上に行くので、上部に小さくてもいいので出口となる窓を設置しましょう。
空気の流れをつくるためには“入り口だけでなく、出口もつくる”ことが大事なんです。
<まとめ>
現在はシックハウス症候群などの関係で、24時間換気が義務義務付けされています。
とくに最近の家は気密性が高いので、風通りがいいにこしたことはありませんね。
換気扇や窓を開けるなどして、定期的に空気の入れ替えをしなければなりません。
もし、これから家を建てる方であれば、是非風通しをよく考えて頂きたいです。
ただ最近今は昔のように窓を開けたままにしておくことが怖くなっていますよね。
防犯上だけではなく、家の中の様子が見えてしまい生活環境がわかってしまい、これもまた犯罪に合いやすくなってしまいます。
風通りをよくしたくてもなかなかできない現状もあります。
窓の設置位置や窓の種類なども色々調べて検討する必要があるかと思います。
◇用語
・シックハウス症候群
住居内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群と呼びます。
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