マンションのバルコニーの活用法を考えよう!
昔はただ洗濯物を干す場所として使用されていたバルコニーやベランダ。
最近ではその空間を有効活用して生活空間として取り組む方も増えています。
特にマンションは戸建に比べて住戸面積がコンパクトになるので、その分屋外空間を上手に使うことで、さらに生活空間を広くすることもできます。
そこで今回はバルコニーの活用について考えてみたいと思います。
ベランダとバルコニーの違いって?
意外と違いについて説明できない方も多いと思います。
ベランダとは
外に張り出した屋根付きのスペースのこと。
雨の日も過ごすことができ、洗濯物を干すことができます。
バルコニーとは
屋根のない手すり付きのスペースのこと。
庭のような感覚で、外とのつながりを楽しむことができます。
ルーフバルコニーとは
下の階の屋根を利用したもので、ベランダやバルコニーより広いスペースであることが多いです。
サービスバルコニーとは
比較小さめのバルコニーで、一時的に物を置くところとして利用されているスペースです。
専有部分ではなく共用部分であることを確認しよう
バルコニーを活用するにあたり、確認しておくこと大事なことがあります。
それは、マンションの専有部分と共用部分です。
◆専有部分
壁・床・天井に囲まれたマンションの居住空間のこと。
◆共用部分
エントランスホール・共用廊下・屋上・階段室などの専有部分以外の建物部分のこと。
エレベーターや電気・給排水・集合郵便受けなどの共用設備のこと。
ベランダやバルコニーはどちらになるかご存知ですか?
専有部分と思っている方も多いと思いますが、実は共用部分なのです。
なぜ、共用部分なのかというと、火事などが起こった時には『避難経路』として利用されるからです。
マンションは居住者がバルコニーを通って避難できるようにつくられています。
避難するも隣戸との間にある仕切り板は災害時に蹴り破りのなので、物を置いたりしないようにしなければなりません。
マンションによっては、デッキを置いたり、大きな鉢植えを置くことが禁止されている場合もあります。
バルコニーを活用する前には、必ずマンションの管理規約などできちんと確認するようにしましょう。
バルコニーを活用しよう!
では、マンションの管理規約も確認してできる範囲を知ったところで、バルコニーを活用しましょう。
テーブルやチェアを置こう
週末にブランチをベランダでとったり、夜に夜風を感じながらお酒を飲むなんて憧れますよね。
そんな時におしゃれな椅子やテーブルを置けば、リゾート気分を感じることもできますね。
最近ではバルコニーに置く用のテーブルやチェアが色々なところで売られています。
照明器具もつけることで夜も楽しむことができます。
簡単に移動できる椅子やテーブルは認められているところが多いです。
選ぶ際は、軽量すぎると強風で飛んでしまう可能性があるので、ある程度重さがあるものにしましょう。
そして、室内から行き来しやすい動線に注意して、バルコニー内の置く位置も工夫してくださいね。
ウッドデッキやタイルを敷き詰める
バルコニーの雰囲気を変えるために、ウッドデッキやタイルを敷く人もいらっしゃいます。
お子様がいるご家庭では人工芝にされる方もいます。
人工芝にすることで、裸足で歩けるようになり、遊びスペースになります。
むき出しのコンクリートの床より温かみがあり、イメージがとても変わります。
一気にとてもオシャレなバルコニーになり、打ち水をすることで日差しによるバルコニーの床面温度の上昇を抑えることができるものもあります。
簡単なものであればDIYもできるので、気軽にできるのもいいですね。
ただ、デッキ下にごみなどが溜まりやすいので、掃除がしにくくなるので、外して掃除をする必要があります。
敷き詰める際は避難ハッチの周辺は避けることも必要です。
ガーデニングを楽しむ
バルコニーから緑が見えて、癒されるということでガーデニングをするのはどうでしょうか?
最近では簡単にできる家庭菜園をされている方も多いですよ。
マンションでは大規模なことができないので、基本的にはプランターや植木鉢などの容器を使用して行います。
突風が吹き、倒れてしまう可能性もあるので背の高い植物はさけて、比較的小さめのものを選びましょう。
落下の危険などには十分気をつけて、置く位置には十分気をつけてください。
そして水はけが悪くなり、下の階に水漏れなどならないように、排水口などは常に掃除するようにしましょう。
近隣の方に迷惑がかからないように、日々のお手入れやメンテナンスはしっかりするようにしてくださいね。
近隣住人の迷惑にならないように!
バルコニーを活用することで、お隣や上下階の方のトラブルになる方もいます。
近隣の方と関係が悪くなると、住みにくくなることも。。。
そうならなように気を付けることはとても大切です。
●ペットの飼育や世話
窓を開けてペットが室内とバルコニーを自由に行き来することで、においや鳴き声などの苦情になる場合もあります。
マンションがペット飼育可能であっても、専有部分の中で飼うことは守りましょう。
また毛の手入れなども室内で行うようにしましょう。
動物アレルギーという人もいますよ。
●バルコニーでの喫煙や話し声
最近ではバルコニーでの喫煙が禁止されているマンションも増えてきていますが、喫煙可能もマンションでもバルコニーでの喫煙は十分配慮が必要です。
苦手の人も多いのでトラブルになりかねませんので、出来れば室内で喫煙される方がいいかもしれませんね。
あと、バルコニーでの話し声も注意が必要です。
バルコニーを素敵な空間にすることで、バルコニーでいる時間が多くなります。
隣や上下には人が住んでいることを忘れずに、常識範囲内のマナーをまもりましょう。
●ガーデニングのお手入れ
花木に害虫が発生したり、土や枯葉が排水溝煮詰まり水漏れを起こしたりと近隣に迷惑がかかることもあります。
害虫が発生しにくい植物を選んだり、掃除はこまめにしましょう。
花の成長を見越して、バルコニーの内側に収まるように置いたり、落下しないようにするのも大切です。
お子様がいるご家庭は注意が必要!
小さなお子様が入る場合は、特に安全面において注意が必要です。
椅子やテーブルを乗って手すりを越えることがないか?
鉢を投げてしまわないか?
デッキがずれてしまったりして、足などが挟まらないか?
など色々なことを考えて設置する必要があります。
お子様にとって、危険なものがないかを、設置する前にはきちんと確認することは必須です。
モデルルームを見て参考にしよう
マンションを選ぶときにはきっとモデルルームなどを見学すると思います。
マンションによってできることは異なりますので、もしバルコニーでしたいことがあればモデルルーム見学の際に確認してみるのも1つです。
特にモデルルームに行くと実際家具などを置いて、イメージしやすくなっているところが多いですよね。
室内ばかり気になり、バルコニーやベランダを重要視していない方も多いかと思いますが、バルコニーを活用するにはある程度広さは必要です。
洗濯を外干しをするならなおさら十分な広さが必要になりますよね。
最近のバルコニーは昔に比べて広くつくられているところが多いとは思いますが、奥行きや広さ、どんな楽しみ方ができるかなどイメージしながら見学するのがオススメです。
まとめ
マンションよって決まりごとはありますが、緑を育てたり、日向ぼっこをしたり、景色をみたりとバルコニーはとても魅力的な空間にすることができます。
居心地もいいバルコニーやベランダを実現することで、家にいることが楽しくなりますね。
ただ、共用部分ということを忘れずに、近隣の方に迷惑のかからないようにすることが前提です。
決まり事はきちんと守るようにしましょう。
せっかくのスペースなので有効活用して、素敵な空間にしてくださいね。
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