後悔しない外観の一戸建てをデザインしよう
外観を決める要素は何か
一戸建てを設計するときには自分で自由に外観を決めることができます。
では、後悔しないためにはどのようにデザインしたら良いか?そんなときにまず知っておきたいのが外観を決める要素です。
一戸建ての外観は家の形、窓の位置と大きさ、外壁と屋根の色や材質によってほとんどが決まります。
家をどのような形にするかは土地の広さや間取りのとり方にも影響を与えるので総合的に考えなければなりません。
土地にかけられる予算は限られていますし、住みやすさを優先する上では間取りが家族のライフスタイルや動線に合っていることが重要です。
予算との兼ね合いや間取りの良さを優先しておくと後悔せずに済むでしょう。
窓についても同様であり、間取りが決まると適切な採光から窓の配置がほぼ決まってしまうのが一般的です。
家の形も窓の位置も多少の自由度はありますが、大きく外観を変化させられるのは外壁や屋根の材質と色だという認識を持っておきましょう。
和風や北欧風といったコンセプトをまず考え、それに合った形で色や材質を選ぶと納得できる外観に仕上がります。
調和を考えて外観を決める重要性
一戸建ての外観を決める上で重要なのが調和性です。
その家だけを見て美しいデザインに仕上がっていたとしても、周辺環境との調和が取れていないと見た目が良いとは思えなくなってしまいます。
古都の町並みの中に突然1軒だけ欧風モダンの一戸建てがあると明らかに違和感を感じてしまうことになって後悔するでしょう。
周辺環境との調和を考える上では町並みの古さについても考える必要があり、古い町並みに新しい家が建つとやはり浮いてしまいがちです。
しかし、そのようなときにもややくすんだ色で仕上げるようにすると町並みに調和することができます。逆に新しい商店街に一戸建てを建てるようなときには明るい色合いの外観に仕上げないと調和を取ることができません。
このような方針で外観を決めるのが重要なのはセキュリティー対策にもなるからです。
新しくて目立つ建物は空き巣などの被害が起こりやすい傾向があります。できるだけ周囲と調和するようにして目立たない一戸建てに仕上げておくことで、建築が終わった途端に空き巣の被害に遭うというようなリスクを下げられるのです。
失敗しやすいパターン
一戸建ての外観を決めて後悔してしまったというのには典型的なパターンがいくつかあります。
色の選び方を間違ってしまったというのはよくありますが、その原因として多いのが想定していたのと色合いが違ったというものです。
屋根や外壁の色を決めるときには色見本を見るのが一般的ですが、屋内で小さな色見本を見たのと、屋外で外壁に塗ったのを見るのとでは色合いに違いが生じます。
屋外の方が明るいことに加えて、広く塗料が塗られているので明るく見えやすくなるのです。そのため、考えていたよりも明るい色の一戸建てになってしまい、周囲から浮いて見えてしまうようになることがあります。
できるだけ大きな色見本を用意してもらい、屋外で色を確認して決めるようにしましょう。
もう一つのパターンとしてモデルハウスやモニターの家を参考にして決めたというものです。
このような家は塗装してから年月が経っている場合が多く、新築の状態とは色合いが異なります。また、周辺環境が大きく違っていると補色効果などの影響によって全く異なる印象を受けることもあるので注意しなければなりません。
メンテナンスについても考慮が大切
デザイン的にも満足できて、周辺環境ともよく調和して納得できる一戸建てができたというときでも、10年ほどしてから後悔するケースがあります。
外観を決めるときには長期的な視野も必要であり、メンテナンスについての考慮もしておくのが大切です。
外壁や屋根の塗装は劣化してしまうため、10年前後で塗装をすることが重要になります。
これに伴うトラブルには二つのパターンがあり、一つは塗料の色落ちが早くて数年後にはみすぼらしい姿になってしまったり、周囲との調和が取れなくなってしまったりするというものです。
質の悪い塗料を使ってしまったか、塗装した業者の技術力が低かったかが原因で引き起こす問題なので、費用はかかっても良質な塗料を信頼できる業者に使ってもらうことが欠かせません。
もう一つのパターンは塗料が廃版になってしまって塗装をしなおすことができないというものです。特に最新の製品を使ったときにはこのようなトラブルが起こりやすくなります。予め業者に問い合わせて当面は在庫を手に入れられるようにしてもらえるか交渉しておきましょう。
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