快適な住まいを保つには「季節の変わり目」に要注意
季節の変わり目に要注意な理由とは
住まいを大切にするためにも快適な状態を維持するためにも、季節の変わり目には十分に気をつけなければなりません。
日本は四季の変化が豊かですが、あらゆる季節に対応できる住まいというのは、なかなかないのが実情です。季節の変わり目には気温や湿度が大きく変化し、ダニや虫などの活動にも植物の成長にも大きな変化が起こります。天候が不安定になりやすいのも季節の変わり目の特徴であり、大雨や台風などによる被害が起こることも少なくありません。
このような現象が要注意なのは、まず住まいの寿命を短くしてしまうリスクがあるからです。
わかりやすい例として、多少の雨では特に問題がなかった天井でも大雨の影響によって雨漏りがするようになってしまうということがあります。雨が染み込んできてしまうと建材の劣化が進行しやすくなり、寿命が短くなってしまうリスクがあるのです。
また、植物がよく育つ時期になるとつるが建物に絡みついてくる場合があります。これを早めに切り取ってしまうようにしないと、建物の微細な傷に侵入して広げてしまうこともあるのです。
湿度の変化には要注意
季節の変わり目に家の中で注意したいのは湿度の変化です。
湿度が増えると住まいに大きな影響を与えることになりますが、春から夏に向かっていく時期は梅雨もあって湿度が高くなりやすいもの。湿度が上がると一般的な壁紙は少し伸びてしまいます。結露するほどに湿度が高くなるとのりに影響を与えてしまい、壁紙が剥がれてきてしまうこともあるのです。
基本的には窓を開けて換気を良くすることで対策することになりますが、屋内からの湿気をできるだけ広げないで済むようにお風呂場などの扉は閉めて、湿度が広がらないようにすることが重要と言えます。
一方、冬に向かう季節もリスクがあるので気をつけなければなりません。冬は乾燥する時期になり、壁紙が縮む傾向があります。劣化が進んでいると寒くなってくる段階で壁紙に裂け目が生じることもあるのです。また、暖房をしていると屋内外の寒暖差が大きくなる影響で結露を起こしやすくなります。その水滴をすぐに拭き取るように習慣付けることが重要であり、放置してしまうと床に落ちてフローリングを腐らせてしまうかもしれません。
住環境にも大きな影響
季節の変わり目には住まい自体だけでなく、住んでいる人にも悪影響が起こることがあるので対策をとることが大切です。
季節の変わり目に住環境が悪くなるケースとしてよくあるのがハウスダストの発生であり、温度や湿度の変化とも大きな関わり合いがあります。ハウスダストとは、家の中で発生している微細粒子のことであり、人のフケや垢だけでなくダニやダニの糞、カビなどの様々なものです。
ハウスダストに対してアレルギーを起こしてしまうことがしばしばあり、目のかゆみやくしゃみ、鼻水などの症状を引き起こします。ハウスダストの原因の一つであるダニやカビは、高温多湿の環境を好むことから、夏に向かう時期に発生しやすくなり、ハウスダストアレルギーを引き起こしやすくなるのです。
また、秋から冬に向けて空気が乾いていくと、ハウスダストが舞いやすくなってアレルギーを起こしてしまいやすくなります。屋内を清潔に保てるように掃除をこまめにするだけでなく、換気を十分に行ってカビなどが発生しにくい住環境を整えるのがハウスダスト対策として肝心です。
リフォームで対策するのが肝心
季節の変わり目に起こるトラブルは住まいが劣化するにつれて発生しやすくなります。理想的な住環境を維持し、住まいの寿命も長くしていくためには必要に応じてリフォームをして対策するのも大切です。
通気性が悪くて湿度がこもりやすいというときや、換気扇が古くて出力が足りないという場合には窓を取り付けたり、換気扇を最新のものに交換したりすることで対策できます。ハウスダスト対策にもなるので、季節の変わり目に家にいるとあまり調子が良くないという場合には検討してみた方が良いリフォームです。
また、冬の結露が問題になっているときにも、二重ガラスで結露対策をしてあるものを選べば日々拭き取る習慣を作らなくても問題なくなるでしょう。
壁紙も種類によっては湿度による影響をほとんど受けないので、性能の良いものに張り替えることで対策になります。外壁や屋根のリフォームをすれば傷も修復でき、雨漏りのリスクも当面はなくなります。
いつどのようなリフォームを行えば良いかで悩む場合もありますが、住宅診断を受けると合理的なプランを提案してもらえるでしょう。
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