鑑定と査定は違います!不動産売却で知っておきたい2つのキーワードを解説
不動産の「鑑定」と「査定」。
見た目は一文字しか変わりません。でも中身は全然違うのです。
本記事では、不動産鑑定と不動産査定の言葉の違いをやさしく解説します。
不動産の価値は鑑定と査定で2通り出せる
不動産の価格を出すのに2通りあります。
ひとつは鑑定、そしてもうひとつが査定です。
不動産の鑑定は、不動産鑑定士という国家資格を持った専門家が決まったとおりに出すもの。
もうひとつの査定は、不動産会社が一定の手順で出した金額に相場を強く反映させたものと言えるでしょう。
不動産の査定とは?どんな時に使うの?
不動産の査定とは、不動産会社が行う不動産価格の計算です。
不動産を売りたい人、つまり売り主が不動産会社に依頼します。
不動産会社は、担当者を現地に送り込み査定を実施します。
時には簡易的に図面や近隣の取引状況で査定することもありますが、
なぜ査定が必要かと言うと、不動産の状況はすべて同じではないからです。
たとえば、今住んでいる家と隣の家では、その面積や道路に接する長さや建物の大きさ、土地の広さに建物の新しさなど、条件が同じにはならないことがご理解いただけると思います。
不動産会社の鑑定とは?査定との違いも解説
不動産会社が行う査定は、先に述べたように不動産の売却を打診された不動産会社が行います。
では不動産鑑定はどんな場合に使うのでしょう。
不動産鑑定とは、不動産鑑定士の国家資格を持った専門家が行うものです。
なぜ鑑定が必要かと言うと、その不動産を売買した価格が適切なのかどうか、不動産鑑定士のお墨付きが必要なケースがあるからです。
例えば公共事業用に土地を売却するケースや、会社が社長に不動産を売却するケースなどです。
あとからその価格が妥当だったのかどうか税務調査が入っても、この不動産鑑定に基づく価格で売却していれば問題はありません。
しかし鑑定をしていなければ、それが本当に妥当だったのかどうかをかなり厳しく追及されることも。
では一般の人も、不動産鑑定を受けてから不動産を売買すればいいじゃないか、と思われるかもしれませんがそうとも言い切れません。
なぜなら、不動産鑑定は1件が数十万円になることもあるからです。
しかも一般的な不動産の売買では不動産鑑定の価格が絶対というわけではなく、早く売りたい人は不動産の価格を下げますし、
逆に希少価値のある土地なら少々高い価格を付けても売れるケースもあるのです。
結局、不動産売却の時に必要なのは査定?鑑定?
先にも述べたように一般的な不動産の売却に必要なのは不動産会社が行う査定です。
この査定額をもとに売主と買主が価格に納得すれば不動産の売却が決まります。
わざわざ何十万円もかかる不動産鑑定を一般的な不動産売却で使う必要は一部の例外を除いてありません。
まとめ
不動産の価値の出し方には、鑑定と査定があります。
先に述べたような特殊なケース以外は、一般の不動産売却では鑑定は不要です。
むしろ不動産会社の査定と不動産の売買をする買主と売主の希望が一致する方が重要です。
不動産のプロ、不動産会社に査定を依頼してスムーズに売却を進めましょう。
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