ある程度の年齢になると両親・義両親、兄弟なども高齢化してきて「介護」が必要になったり「同居」という選択肢が出てくることもあります。そうなると、新たな自宅で介護を行うという選択肢も一緒に見えてきます。
こんな時、介護のための住宅はリフォーム物件が良いのか、新しい住宅購入の方が良いのか、迷う所でもあります。ここでは、どちらが適しているのかについて解説していきます。
介護しやすい自宅の条件は「バリアフリー」であること
第一に、自宅で高齢者の方を介護する場合には「介護しやすい環境」を整える必要があります。これは要介護の方のためのみならず、介護をする側にとっても結果的に負担軽減となります。
特に自宅介護の場合は、段差などがないバリアフリーの住宅を用意することが最優先と言えます。
なぜなら高齢者の方は足腰の衰えから「本人は足を上げたと思っていても、実際には上がっていない」ということが往々にしてあり、これが元で転倒事故などを起こしてしまうこともあるからです。これではいけません。
そのためまずは、住宅購入であれリフォームであれ、自宅介護をする住宅はバリアフリーの住宅であることが優先したい条件となります。
その他、認知症の方を介護する場合には現在の住居では介護が十分に行き届かない・あるいは様々なリスクが伴うというケースもあります。
その中に「思わぬ行動から起きる火災事故」というものがあります。このような事故を防止するために、防火性のある壁紙を貼る必要があるという場合もあるでしょう。
このように介護をするという目的で住宅を選ぶ際には、通常の基準とは異なるポイントで優先すべき条件があります。
これらを踏まえて、リフォームでバリアフリー住宅を作るメリットと、バリアフリー住宅を最初から購入してしまうメリットについてご紹介していきます。
リフォームでバリアフリー住宅を作るメリット
今お住まいのご自宅をリフォームしてバリアフリー住宅にするという方法には、いくつかのメリットがあります。
その中でも特に大きいのは、慣れ親しんだ家で介護をすることができるようになるというポイントです。
特に認知症の方を介護する場合には、慣れ親しんだ自宅で介護した方が、介護する側にとっても介護される側にとっても「やりやすい」ということがあります。
特に認知症の方は環境が変わると混乱してしまいますので、出来る限り環境を変えずに介護をしたいということであれば、リフォームでバリアフリー住宅を作る方が良いでしょう。
ただし、現在お住まいの家のリフォームが一定以上大規模なものになる場合には、バリアフリー住宅を購入したほうが最終的にコストパフォーマンスが優れるケースもあります。
バリアフリー住宅を購入するメリット
バリアフリーの住宅を購入することにも、大きなメリットがあります。
現代の介護事情に合わせた住宅の設計をすることができる、というポイントです。
数十年前の住宅は「バリアフリーという概念」そのものがありませんでしたので、いくらリフォームをしたからといって、バリアフリーという概念を念頭に置いた設計の新築住宅には及びません。
また実際に住宅を購入する場合には、ある程度内装について相談をすることもできます。自宅で介護をするということは、介護をする側も快適でなければいけません。
リフォームだと様々な制約の関係上実現することが難しいような細かいこだわりについても、住宅購入であれば実現する可能性が大幅にアップします。
特に台所周りや階段まわりなどは、細かいこだわりが多いというケースもあることでしょう。
そのため中長期的な自宅介護になることが予想される場合には、住宅を購入するという選択肢を選んだ方が結果的に良かった、という声も多く聞かれます。
物件情報やライフスタイルに合わせて結論を出しても遅くない
バリアフリーという概念を念頭に住宅のことを考えると、今まで慣れ親しんでいる自宅をリフォームして新たな住まいとするのか、あるいは新しい住宅を購入することでバリアフリーに対応していくのか、どうしても判断が分かれるところです。
「最初からリフォームしか考えない」・「最初から新築住宅しか考えない」ということではなしに、周辺の地域の物件情報や、現在のご家族のライフスタイルそのものに合わせて色々と検討してから結論を出しても決して遅くはありません。
その情報源の一つとして、わたしたちイエモアはあります。
イエモアでは、大阪や福岡の「住まい」に関する情報に加え、各エリアのタウン情報も掲載しています。
また、住宅を購入する際に知っておきたい様々な情報も掲載していますので、まずは情報収集をするところから始めてみませんか?
まとめ
自宅介護のために新たな住まいを探すという時には、リフォームをするという選択肢とバリアフリーの住宅を購入するという選択肢があります。
どちらもそれぞれメリットがありますが、最終的には色々な情報をもとに自分たちのライフスタイルに合った選択肢を取ると良いでしょう。
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