不動産会社が持ち家と賃貸ではどちらがより「お得」にへ住めるのか比較
私達の永遠のテーマ、「賃貸」と「持ち家」は果たしてどちらがいいのか?
それぞれにメリットがあり、自身の状況や家族の考えなど、いくつもの要因が重なるとどちらが良い!とは簡単にはいえないのが実際の所です。
また、毎月掛かる金額についても、立地や便利さ等を比べるとなかなか難しい部分はあります。
「賃貸」のメリット、「物件購入」のメリットを知ることで、どちらが本当にメリットがあると思うのかを自身で感じて頂ければと思います。
持ち家と賃貸での間取り比較してみよう
持ち家と賃貸を比較する際に、一番気になるのは「お金」の部分かと思います。
しかし、最初に間取りの観点から比較したいと思います。
実際に住む際にどのくらいの広さで、部屋はいくつあるのかを把握することも比較する上で重要な指標になってきます。
例①1人暮らし又はファミリー(子供1人)向け ❘ 購入マンションと賃貸の比較
として家賃7万円台の賃貸物件と、毎月の住居費7万円台(ローン返済5万6000円+管理費・修繕積立金1万1000円)のリフォームマンションを購入した場合で、それぞれどのような部屋に住むことができるのか比較してみましょう。
上記の画像を見ても分かるように、月々同じ金額を払ったとしても、【持ち家】と【賃貸】では部屋の条件が異なっているのが分かるのではないでしょうか?
例えば部屋数はどうでしょうか?
賃貸は2部屋程、持ち家(マンション)は4部屋程なのでおよそ倍になります。
賃貸物件の場合は、低いコストで作り、なるべく高い家賃で運用することで、オーナーは利回りを上げたいのが心情です。
しかし、物件購入の場合は、より魅力的に見せ、住みやすさを提供するため、設備の充実に力を入れています。
そのため、広さ、築年数に差はあれど、持ち家に比べて賃貸物件の設備や広さは見劣りする印象があるのではないでしょうか?
住みやすさ・そして設備にこだわるのであれば、「持ち家」が断然お得といえる部分になりそうです。
例② ファミリー向け(子供2人以上) ❘ 戸建と賃貸の比較
子供が大きくなったり、子供がもう1人増えると大体3LDKあれば十分と言われています。
なので、賃貸を3LDK 家賃10万円 戸建も3LDKで月々の返済は約5万円の物件比較になります。
戸建は、駐車場もあり、2階建てです。一方賃貸は家賃がほぼ倍で駐車場代も別になると考えると、やはり賃貸より持ち家(戸建)の方がメリットが大きいように感じます。
あなたの家賃でいくらの物件が購入できるか考えてみよう
※金利2%、35年返済、ボーナス時加算なし
※購入諸費用:一戸建て価格の6%、マンション価格の3%
※管理費等:住居費から管理費等を差し引いた額を、住宅ローン返済額として試算。
持ち家を購入すると決めた場合に、今の家賃と同じ費用でどれくらいの物件が購入できるのか気になる方がいるかと思います。
持ち家と賃貸を比較するのも大事ですが、現状の家賃と貯めているお金でどれくらいの住まいが購入できるのか目安を知るのも物件を購入する上で大事なことの1つです。
持ち家と賃貸の支払いを比較してみよう
経済的に比較した場合、「持ち家」がお得とよく耳にしますが果たして真相はどうなんでしょうか?
持ち家と賃貸の50年間の維持費を比較
50年間の維持費を考えてみた場合、下記の条件で見ると持ち家マンションの方が約3000万円費用は安くなります。
物件価格、住宅ローン金利、家賃の差はあるので一概には言えませんが、一つの指標にはなるかと思います。
■設定
賃貸
住んでから5年目までは家賃月額8万円で設定し、その後、子供が生まれたため広い部屋に引っ越す想定で子供の成長も考え19年間月12万円の賃貸に。それから50年目までは、夫婦のみで暮らすため8万円の賃貸にお引っ越し!
持ち家
3000万円の持ち家(新築のマンション)を購入。頭金は100万円で残りは住宅ローンで支払います。その他費用に関しては、住宅ローンの金利が0.75%(変動)、返済期間は35年(短い場合もあり)固定資産税・維持費は年15万円想定です。
■持ち家と賃貸の50年でかかる費用比較
上記の表を見て頂ければ、持ち家の方が安くなるとともに、払い終わったら諸費用しかかからないことを考えると持ち家がお得と言えそうです。
しかし、例えば頭金をさらに増やしたり、住宅ローンの金利によっても支払額に差が出ることはあります。
さらに言ってしまえば、持ち家自体をもう少し値段を抑えていけばさらに差は開きます。
今回、上記は例として載せていますが、「自分の年収」そして「一括払いがお得」についても正しい知識・考え方を持っていて欲しいと思っています。どういうことかというと、、、。
自分の年収について
よく耳にするのがあなたの年収ならここまで借りることができます。という文言です。
確かに、年収から考えた数字は正しいのは間違いないと思います。
ここで注意してほしいのは、何十年後の自分の状況はわからない。ということです。
20年~30年後の自分の給料がいったいいくらもらえるのか、それは誰にもわからず、今の世の中で自信を持って予想できる人は居ないと思います
そのため、持ち家購入に関しても、賃貸に関しても自分自身でしっかり計画を立てる事が失敗しない第一歩です。
計画さえ立てていれば、軌道修正はしやすく、今何が足りないのかを確実に把握できるからです。
一括払いは本当にお得なの?
頭金が多いと支払いに差が出る話は先程させて頂きましたが、それであれば一括払いが得だ!という事にはなりません。
まず、損得だけで見れば一括払いは大いに費用を抑えられるのは間違いありません。
ただ、一括払いがお得と断言はできないのです。それは、頭金を増やすことをメインに考えた場合、手元の現金が減ることで後々苦しくなる場合もあるからです、
手元の現金が減ることで、養育費や生活費に影響を及ぼすこともありますし、急な出費に対応できない事態にも繋がります。
では、一体全体何を比較すればいいのか?何が果たして重要なのか?
それはそれぞれのメリット・デメリットを正しく理解することで見えてきます。
持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットとは?
持ち家と賃貸の比較をいくつか見ていますが、メリット・デメリットはどうなのか?
そこに焦点を当ててみたいと思います。
例えば、新築分譲のマンションでは、広いリビングがあり、収納スペースが沢山、システムキッチン、床暖房に浴室暖房乾燥機など完備されていますが、賃貸ではコストを抑えるために、設備面はどうしても劣ってしまう点は先程もお話しした通りです。
設備や見た目だけでなく、その他のメリットとデメリットに目を向けてみようと思います。
□初期費用が持ち家と賃貸で大きく違う?
賃貸の場合は初期費用が持ち家よりかかりません。
敷金・礼金・仲介手数料は家賃の3~4か月分なので100万以下に抑えられるでしょう。
しかし、持ち家は違います。頭金の目安は価格の2割ほどですし、諸費用なども考えると100万円以上はかかってきます。
頭金なしでも住宅は購入できますが、それだとローン返済が負担になるためお勧めしません。
□賃貸は老後が心配?
初期費用だけでみれば賃貸の方がお得に見える部分はありますが、老後も考えるといくつか大きな不安要素が賃貸の場合は存在します。
まず、持ち家の場合はローンの返済さえ終われば住居費はほぼかかりません。
しかし賃貸はどうでしょうか?一生払い続けなければなりません。
なので、賃貸に住み続けるのであれば、老後の賃貸費用は必ず確保しておかなければなりません。
仕事を辞めた後も払わなければならないのは相当負担ですし、その際の収入によっては賃貸のレベルを下げなければなりません。
また、費用の面だけでなく体が弱くなる面で考えた場合も賃貸は苦しい部分があります。
持ち家ならば、身体の変化に合わせてリフォームすることも可能ですし、住み続けるため身体が弱ったとしても住みやすいサイクルが構築されますが、賃貸の場合ではそうはいきません。
まず、基本的にリフォームはできません。また、引越しは年を重ねるごとに大仕事になります。
□自分自身の資産になるのはどっちなのか?
賃貸の場合、持ち家と違い住居を変更できる側面があります。
そのため、環境の変化に対応しやすく、今後がわからない場合でも心配はいりません。
持ち家の場合は、一度購入すると動くのが難しいため、環境の変化に対応するのは難しいと言えます。
ただ、昨今は他人に貸すことで自分自身は他に・・というパターンもあるため環境の変化にも適応はしつつあるのではないでしょうか?
上記からもわかるように、持ち家の場合の最大の利点は「資産」として手元に残る事です。
老後にもしも引っ越すことになったとしても、持ち家は活用方法が存在します。
駅の近くの物件であれば利便性もよく、施設も充実しているため資産価値は高く、売却も出来ますし、賃貸に出すことで家賃収入を得ることが望めます。
また、自分の子どもに残すこともできるため、家族全員に対してメリットが大きいのが持ち家の良さです。
メリット・デメリット一覧
簡単に下記に持ち家と賃貸のメリット・デメリットを比較してみました。
<賃貸のメリット・デメリット>
◆メリット
①初期費用が少ない
②収入の少なくても住むことができる
③引っ越ししやすい
④家賃以外の費用はあまりかからない
⑤環境変化に対応しやすい
◆デメリット
①老後も家賃の支払いが続く
②設備や広さは持ち家に劣る
③リフォームするのが難しい
④家族で住む場合、家賃が高くなってしまう
<持ち家のメリット・デメリット>
◆メリット
①資産として残せる
②設備が充実している
③自由にリフォーム可能
④ローンの完済後は、住居費に困ることがなくなる
◆デメリット
①初期費用が高い
②ローンの返済中に収入が減るのが心配
③物件以外の費用がかかる
④環境の変化に対応しにくい
まとめ(持ち家か?賃貸か?結局どっちなのか?)
メリット・デメリットを見て分かるようにお互いに良い所と悪い所は必ずあります。
ここを把握したうえでどちらがいいのかを考えるのが良い買い物に繋がるのです。
ただ、持ち家であれば自分自身の理想の暮らしを手に入れることができます。
内装やガーデンテラスやリビングも予算内で自由自在に変えられます。
その場合は、戸建てかマンションかどちらが自分に合っているか考え、物件探しを開始するのが求められます。
何度も言いますが、自分自身でしっかり計画を立てることです。
自分自身で計画を立てるのが面倒だし、よくわからない場合は実際にお店に足を運び
聞いてみれば一番早いと思います。
また、物件を購入する上で大切なことは1つだけです。
自分自身が買いたいのか?ということです。
購入したい気持ちが少しでもあるのであれば、購入すればいいのです。
ただ、ローンに対するストレスや様々な不安があなたを襲うこともあると思います。
その際は、自分自身だけで考えず、まず相談です。
プロに聞き、自分自身がどうしたいのか一緒に考えれば答えはでてくるのではないでしょうか?
お得かどうかは、お金だけでは測れません。
購入したことで、家族の笑顔が増えたりするだけでも買ってよかったと思えます。
心の満足度を大切にすれば、自ずと道は開けるかと思います。
持ち家なのか、賃貸なのか、一体どちらが比較してお得なのか?
それは、あなた自身での気持ち次第で得にも、損にもなりうるということです。
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