「新型コロナ」で住宅ローンや家賃の支払いに困ったら~住宅ローン編~
昨年中国で発生した新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中に広まり、現在日本でも蔓延期に入っているといわれています。
あらゆる面での活動自粛が求められる中、企業の業績が悪化し、収入の減少を心配する声が多く聞かれます。
では、収入の減少で住宅ローンや家賃の支払いに困ったときにはどうすれば良いのでしょうか。
住宅ローンの返済に困ったら
住宅ローンの返済が困難になりそうな場合は、融資を受けている金融機関へ早めに相談しましょう。
延滞は禁物
もしも返済が6ヵ月以上滞ってしまうと、任意売却や競売での一括返済を求められる可能性があります。
また、数回の延滞の後にきちんと返済ができるようになったとしても、「優遇金利」が外されて、金利がグンと跳ね上がってしまうことも。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、ほとんどの場合、「店頭金利」から一定幅を割り引いた「優遇金利」が適用されているはずです。
「優遇金利」は住宅ローン返済期間中に1度でも延滞してしまうと除外すると、契約時には書面で説明されているはずですから、しっかりと覚えておきましょう。
リスケの相談を
住宅ローンの返済が困難になりそうなときは、延滞してしまう前に金融機関の窓口に行き、
返済スケジュールの見直しを行うリスケ(リスケジュール)の相談をしましょう。
リスケの方法には、
◆返済を一定期間止める返済猶予
◆返済期間の延長、
◆一定期間の減額
◆一定期間は利息のみの支払とする
などいくつかあり、金融機関によって対応が異なります。
例えは、住宅金融支援機構が取り扱う【フラット35】のリスケには、以下のような方法があります。
①返済期間の延長等により、月々の返済額を減額
一定の条件に当てはまる方は、最長で15年間、返済期間が延長できます。
さらに、現に失業中の方または収入が20%以上減少した方は、期間の延長に加え、
利息のみを支払う期間(最長3年)の設定ができます。
ただし、延長した期間の分だけ利息が増えますので総支払額は増えることになります。
②一定期間、返済額を減額
収入減と教育費の負担増が重なってしまうなど、一定期間のみ支出が増えると見込まれる場合などに、期間を区切って返済額を減額する方法です。
この期間中はローンの返済額は抑えられますが、期間が終わると減額期間以前の返済額よりも月々の返済額がアップしますので注意しましょう。
また、総返済額も増加します。
③ボーナス返済の変更
ボーナスの減少でボーナス返済が厳しくなったときには、
ボーナス返済を減額、またはなくすなどして支払いを継続する方法があります。
変更方法は以下の3つ。
1、ボーナス返済月の変更
2、毎月返済額とボーナス返済額の内訳変更
ボーナス返済を減らして毎月返済を増やす
3、ボーナス返済のとりやめ
ボーナス返済をやめて毎月返済に割り当てる
組み合わせることも可能
例えば、①の返済期間の延長と③のボーナス返済額の内訳変更など、
リスケの方法を組み合わせることもできます。
ただし、リスケの利用は返済方法変更中及び変更期間終了後に返済の継続が可能であることが絶対条件となります。
(詳しくは「住宅金融支援機構のHP」をご覧ください)
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