希望条件にあったエリアから物件検索を始める

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希望条件・予算は広い範囲で検討しましょう

物件検索を行う前に、まずは希望条件とそれに適したエリアを決めるものですよね。その際大切なことは、希望条件やエリアをあまり最初から絞り込まないよう心がけることです。

 

例えば、希望条件の中で予算は重要な要素の一つですが、マーケットの価格帯は、ご自分の頭の中で考えているものと違っていることも多いものです。価格から物件検索をしてみて、予算に合わないからといって諦めてしまうのは少し早すぎるでしょう。また、予算にあった物件を探すあまり、当初考えていたエリアを諦めてしまうのももったいないことです。

物件検索はご自分の生活スタイルをベースとして、予算や住みたいと思うエリアなどから決めていくものですが、様々な条件で物件検索をすることで、マーケットの傾向を知ることも大事でしょう。

 

一般的に、不動産マーケットは信頼できるものです。マーケットの価格は過去の事例から導き出されていることが大半ですし、不動産会社にいる宅建士がそれらの事例を踏まえて価格想定をしているからです。

もちろん、最初は売り手の希望で価格を定めているのですが、最終的には事例に近い価格で取引されることが多いので、あまり掘り出し物が転がっている、というマーケットではありません。従って、最初に自分で決めた希望条件にこだわらず、WEBなどで物件検索をしながら幅広い条件で決めていくということも大切でしょう。

 

希望条件に時間軸も加味しましょう

住宅は長く住み続けるものです。希望条件は、時間軸によって生活スタイルが大きく変わるということも加味したほうがいいでしょう。

 

例えば、二十代で住み始めた家族も十年、二十年住み続けることで、ご夫婦の趣味趣向も変わるでしょうし、お子様も年々成長して必要とする条件が変化していくものです。

若い時期は、買い物や趣味、娯楽などが重視され、希望条件には「繁華街に近い」という要素が大きな部分を占めることがあるでしょう。子供さんも小さいので「保育園や幼稚園などが近くにある」なども重要です。また、「子供を遊びにつれていける公園や、小児科やスーパーなどが近くにある」という利便性も大切な希望条件になるでしょう。

そして、子供さんが成長するにつれて「小学校や中学が通学に便利であるか」などをさらに加味する必要があります。しかし、高校や大学は様々な選択肢がありますので、利便性だけではなくなります。

 

いずれにしろ、時間軸の変化で生活スタイルが変化するということを考慮したうえで希望条件を決め、それに従ってどのようなエリアで物件検索をするかが大切でしょう。

 

希望条件に合ったエリアの決定に必要なことは

希望条件にあったエリアというのは、近くの町に住んでいるとおおよそ分かってくるものです。漠然とではあっても「あのエリアは住みやすい」「あの街に住んでみたい」など、ほぼ決まってくるでしょう。

 

しかし、物件検索してみると、意外と希望条件に合ったエリアに空き物件少なかったりするものです。

なぜなら、みんながいいと思うエリアは人気があることが多いからです。住んでいる人はあまりよそへ引っ越さないでしょうし、もし空いた場合、すぐに買われてしまうことは容易に想像がつきます。そして何より、価格帯が割高であることが多いことは想像の範囲内でしょう。

 

物件検索をして、そういうことが分かってくると、では希望条件をどうするかという選択に迫られます。

その時点で希望条件を大幅に変更してしまうのは残念なことです。

ではどうすればいいのでしょうか。当然、あまり焦って現在売りに出ている物件から、希望条件を無視して慌てて決めてしまうのはよくないでしょう。住居は長く使うものですから、あまり希望条件を妥協するのは感心しません。

そのためにいくつかの方法がありますので、ご提案してみたいと思います。

 

希望条件の変更の仕方はいくつかあります

希望条件に合ったエリアでなかなか手の出る物件が見つからない時はどうしたらいいのでしょうか。

その解決には、三つの方法があります。

一つはそのエリアの中で、希望条件を変えて考えてみるという方法です。条件変更とは、例えば住宅の広さが少し狭くても良しとするとか、価格帯が希望価格より高額であってもそこに住むことで、「利便性や快適さを得る」ということに目標を変えてみることです。

住居というのは、角地かどうかや日当たりの良し悪し、騒音があるかなどの周辺環境で価格が変わることは大いにあることです。従って住みたいエリアである程度の快適さを我慢してでも、利便性を得るというのも選択肢の一つ。価格を多少引き上げて快適さを得るという判断もできるでしょう。

 

もう一つは、時間をかけて希望条件にあった物件を探すということです。時間をかけることで、新たな物件が生まれることは大いにあります。じっくりと物件を探すために、切羽詰まってからではなくて、時間や気持ちに余裕をもって探すということも有効でしょう。

更にもう一つの選択肢は、エリアを変えて希望条件に合った物件を探すということです。人気エリアはこれまで住みやすかったということであり、将来も住みよいエリアであるとは限りません。都市は生きているのですから、目先を変えて、今後利便性や環境が良くなる可能性のあるエリアで物件検索することで、希望条件にあった物件を見つけるということも、一つの解決法と言えるでしょう。

 

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