緑に囲まれた筑豊地方の中心都市【飯塚市】
飯塚ってどんな街?
福岡県の中部に位置する「飯塚市」
古くは長崎街道の宿場町であり、明治から昭和にかけては筑豊炭田を擁する炭鉱の町として栄えました。
三郡山、砥石山などの緑ゆたかな山々に囲まれた飯塚市は、
内陸部にある盆地のため、夏冬の寒暖差が大きいことが特徴です。
”九州は南国” というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、
実は冬には雪が積もることもあるんですよ。
飯塚市を走る主要幹線道路は 国道200号、201号、211号。
鉄道はJR篠栗線、筑豊本線、後藤寺線が市内を網羅しています。
『新飯塚駅』から『博多駅』へは約45分、『小倉駅』までは58分と1時間以内でアクセスできるため、都市部への通勤通学にはとても便利な地域となっています。
飯塚のお菓子情報
本州からの玄関口「小倉」と南蛮貿易の拠点「長崎」を結ぶ道は、江戸時代より『長崎街道』と呼ばれています。
その別名は『シュガーロード』
南蛮貿易で長崎に入ってきた砂糖が街道に沿って流通し、これを使ってカステラや丸ボーロなどのお菓子が作られたからです。
長崎街道「飯塚宿」があった飯塚市は、このような伝統に加えて、
炭鉱開発で大手資本が進出し、豊富な財力をもとに貴重な砂糖を使った贅沢な文化が栄えました。
加えて、炭鉱での重労働の疲労を回復するために甘いものが求められたことも、お菓子の発達につながり、ここから全国に広まっていったのです。
現在でも様々なお菓子が名産品となっている飯塚市ですが、
可愛らしい形と優しい甘さで全国的にも有名な、名菓『ひよ子』が福岡県飯塚市生まれだって知っていました?
観光スポット
・嘉穂劇場
『嘉穂(かほ)劇場』は1931年に落成された木造の劇場です。
建物は2006年に国の登録有形文化財に指定されましたが、今でも現役の劇場として公開されています。
約18mの大きな梁を使用することにより、客席に邪魔な柱が無いのが特徴。
木造にもかかわらず、およそ1200人を収容できる客席の贅沢な空間は、かつてこの地域が炭鉱により栄えていたことを伝えています。
2003年の水害により、存続が危ぶまれましたが、市民等の数多くの支援により再建されました。
・旧伊藤伝右衛門邸
『旧伊藤伝右衛門邸』は、かつて”炭鉱王”と呼ばれた炭鉱経営者「伊藤伝右衛門」が大正時代中期から昭和初期にかけて建設した自宅です。
アールヌーヴォー調のマントルピース、イギリス製のひし形のステンドグラスのある応接間、一畳たたみを敷き詰めた長い廊下など、当時の最新鋭の建設技術や装飾を駆使した豪華な邸宅。
門は福岡市天神へ移築されたものの、邸宅そのものは飯塚市の有形文化財に指定され現在の地に残っています。
邸内は一般開放がされており、『旧伊藤伝右衛門邸』を目当てに飯塚市を観光するという人も多くいるそうです。
伊藤伝右衛門と、朝ドラ「花子とアン」でも話題になった歌人・柳原白蓮の恋物語にも注目!
まとめ
飯塚市は、筑豊炭田、シュガーロードなど文化や伝統がある市です。
人気の観光スポットも多くあり、
『嘉穂劇場』は飯塚駅や新飯塚駅からも近いので、訪れやすいでしょう。
また、飯塚市文化会館『イイヅカコスモスコモン』では、お芝居やコンサート、その他多くのイベントも行われています。
総合体育館もたくさんあり、体育館のなかには、2時間100円で利用できる安いジムも。
観光客だけでなく住民にも優しい飯塚市なんです。
とてものどかでいいところなの是非来てみてください。
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