最近、国産AIライティングツール「Catchy」が注目されています。
このサービスを利用することで時間と労力を削減でき、運営会社による豊富な情報提供も受けられます。一方、いくつか注意すべき点もあります。
ここでは最近話題の「Catchy」の使い方や導入方法、品質の改善方法や注意点などについて解説します。
AIライティングツール「Catchy」とは?
出典:Catchy公式サイト
Catchy(キャッチー)はAIによって文章の自動生成を行うことが出来るツール(サービス)です。
デジタルレシピ社が開発した国産AIライティングサービスとして知られており、広告作成、マーケティングアイデア、ブログ記事作成サポート、メール文章提案など幅広い分野で、かつ文章制作が関連する作業に広く使用可能となっています。
また、Catchyは100を超える自動生成ツールが用意されていることも魅力的です。
最近ChatGPTなどでも話題の「GPT-3」を搭載したAIシステムを採用しており、国産・日本語ベースで開発されているので自然な日本語で安心して利用できるでしょう。
また、キャッチー(Catchy)のログインはすごく簡単です。GoogleもしくはFacebook経由でログインできます。
無料のクレジットも用意されているのでキャッチー(Catchy)の導入前に使用感を試すこともできます。
Catchyの利用メリット
出典:Catchy公式サイト
Catchyの利用メリットについて解説します。
圧倒的時間コストの削減
まずもってCatchyを利用することで、ビジネスにかかる時間コストを劇的に削減できます。これは誰が何と言おうと、間違いのないところです。
- 「この文章はどう書けばよいのか」
- 「〇〇に関するアイデアが欲しい」
- 「とにかく文章のたたき台が欲しい」
こうした需要はほぼ、Catchyで解決できますので時間コストの削減につながります。
労力の圧縮
Catchyを使い始めると、劇的にキーボードを叩く時間が削減されます。
ともすればこれは、労力の圧縮にもつながるのではないでしょうか。
AIが代わりにキーボードを叩いてくれるイメージですし、そもそもAIは腱鞘炎にもなりませんし、疲れたからと言ってパフォーマンスを落とすようなこともありません。(サーバーダウンなどは昨今の生成系AIを見ている限り、全般的にありえる話ではありますが)
よって、ご自身のお仕事・コア業務に集中できます。
運営会社による豊富な情報提供
Catchyの運営会社であるデジタルレシピ社は、Catchy利用にまつわる様々な情報をメールしかり、時にはウェビナー開催によって提供することにも力を入れています。
AIライティング「Catchy」の利用におけるデメリットは?
AIライティング「Catchy」は、便利なツールである一方、やはり利用するにあたり数点ほどデメリットが存在します。
ここでは利用前に知っておきたい情報をご紹介しておきます。
有料プランでないと実務利用は厳し目
Catchyは無料で使えるには使えますし、そういったFreeプランの用意もあります。
しかし、毎月10クレジット(10回の出力と思ってください)までという利用回数の制限があるため、実質的に無料プランはあくまでもお試しであり、実務利用には厳しいことは覚悟しておきましょう。
有料プランに加入することで利用回数の制限が緩和(あるいは撤廃。月額3,000円からのStarterプランは事実上のクレジット都度購入型、月額9,800円のProプランは無制限)されるため、より広範な利用が可能となります。
日本語の語彙力には課題が残る
AIライティング「Catchy」は国産ベースのツールですから当然日本語の文章作成にも対応していますが、やはりまだいくつかの課題が残されています。特に、語彙力に関する問題は無視できません。
元々生成系AIの界隈では日本語や中国語など、いわゆる2バイト文字についてさほど強いというわけではありません。
さらに日本語は語彙についても英語と比してかなり多く、いわゆる日本語ネイティブの人物が使うような多様な表現や言い回しを理解することは難しく、出力についても十分な語彙力がないために、正確な表現をすることが難しいといった場合がしばしばあります。
(※この説明をするにはパラメータ数などの話をしなければならず、本が一冊書けてしまうので詳細は割愛します)
とはいえAIの技術は日々進歩しており、今後ますます語彙力の向上が期待できます。
Catchyの使い方と導入方法
Catchyを導入するまでの流れについて解説します。
プランの選択
プラン選択から始めましょう。
先ほどのとおり料金プランはいくつかあり、
・Starter:3,300円/月(税込)
・Pro:10,780円/月(税込)
・Pro年払い:103,488円(20%オフ)
から選択可能。
※クレジットとは、生成時に消費するチケットのようなもので、生成内容に応じて1〜5の間で設定されています。
アカウント作成&決済
プランを選択したら、アカウントを作成します。アカウント作成には、メールアドレス・クレジットカード情報が必要です。
初月分の決済が完了したら、Catchyを利用する準備が整います。
利用開始
アカウントが作成され、決済が完了すると、Catchyを利用することができます。
Catchyを利用したライティングの品質は?
出典:Catchy公式サイト
Catchyを利用したライティングは基本的に、その品質において優れています。
CatchyにはGpt-3という自然言語処理技術が組み込まれており、文字通りAIによる文章の自動生成が可能なのです。
そのため極めて短時間で、さらに多くの文章を生成することができます。また、生成された文章は、文法的にも正確であり、読みやすさにも配慮されています。
とはいえ実際に使ってみるといくつかアクの様なものが浮いてくる心地がするので、以下で詳報します。
一般的な文章:やや英語翻訳っぽい?
一般知識でまかなえるような、本当の意味での「ザ・一般的な文章」においては、Catchyを利用することでそれなりに正確かつハイスピードな生成が体験できます。
ただ、どこかこう「日本語ペラペラの欧米人」っぽい文章になることがあるため、ここは指示文などの工夫をするか、この後紹介するように手動での手直しなどによる「技術介入」が必要です。
とはいえCatchyが生成する文章は「自然な表現」を心がけているため、読者にとってわかりやすく、魅力的な文章を作成することそれ自体は可能です。
SEO記事(一般知識):ほぼ下書きレベルは完成する
SEO記事の作成も可能です。正確には、その作業が小躍りしたくなるほど簡単になります。
具体的には記事のタイトル出しから構成まで一気通貫に対応できることから、キーワードを含むSEO対策を施した文章を、短時間で生成することができます。
ただし生成された文章は、ほぼ下書きレベルで完成するため、ライターの方々の負担を軽減することができる一方、まだライターさんが不要になるといったことはないでしょう。
SEO記事(専門知識):やや情報補完が必要
専門的なSEO記事においてはやや、情報補完が必要です。
Catchyはキーワードを含む、あるいは関連する文章を生成することはできますが、専門的な知識が必要な記事の場合には、ライターの方々がやはり詳しい情報を補完する必要があります。
特に特定の商品等について書くときにはこの傾向が顕著であり、商品説明等については相当な情報提供をAIに行う必要があります。
とはいっても、人間の外部ライターに発注する際にもこの手の作業は必須ですから、さほど工数としては変化ないといっても過言ではないでしょう。
AIライティング技術の発展と将来の展望
Catchyを始めとするAIライティング技術は、近年急速に発展しています。
この技術を用いることで、まず間違いなく今後シンギュラリティが発生することは確実視されています。
特に短時間で大量の文章を生成することができること、アイデア出しがスムーズにいくことは、ニュース記事や訴求などのビジネスシーンにおいて担当者の負担を軽減してくれ、さらに空いた時間を別のコア業務に充てることができるようになります。
一方、ご紹介してきたようにAIライティング技術にはまだ課題も残ります。
そもそも仕組み的にAIはCatchy以外も含めて(※)本質的に英語で考え、出力に際して日本語にするといった段取りを取っているケースも往々にしてあるため、どうしても不自然な表現が生じることがあります。
とはいえ今後の展望としては、AIライティング技術がますます発展し、より高度な文章作成に活用されることが期待されています。
まとめ
今回は国産AIライティングツール「Catchy」の概要から使い方、導入のメリットなどによるビジネスの効率化やCatchyを含む生成系AIの今後の展望などについてご紹介しました。
昨今、特に2023年の年明け以降は細かいものを含めればほぼ毎日、AI関係の進化やアップデートが起こっています。
国産ツール、国内の運営会社ということもありますので、Catchy、今後もまだまだ目が離せません。文字通りキャッチーな話題を提供してくれる注目のアイテムです。