【遠紫外線C波】人体に無害な紫外線で病院や学校の新型コロナを丸ごと撃退!
人体に無害な波長の「遠紫外線C波」が病院や学校、交通機関などの屋内空間での新型コロナウイルス撃退に役立つのではないかと期待されています。
紫外線には、A波・B波・C波がある
紫外線と聞くと、女性ならA波(UV-A)やB波(UV-B)を思い浮かべるのではないでしょうか。
紫外線Aはシワやたるみ、紫外線B波は炎症やシミの原因になると言われ、皆さん紫外線対策をしていますよね。
実はこの紫外線にはもう1つ、A波やB波よりも更に有害な紫外線C波(UV-C)というものが存在します。
ただ、安心して下さい。紫外線C波はオゾン層で吸収されてしまいますので自然界に降り注いではいません。
ここまで読むと、「紫外線は有害で厄介なもの」という印象を持たれてしまうかもしれませんが、実は役にも立っているのです。
紫外線C波で菌やウイルスを破壊!
A波やB波よりも更に有害な紫外線C波は、その特性を活かして、医療現場や食品加工施設などで器具の滅菌に利用されています。
美容室で青っぽい光を出す箱の中にハサミやクシなどが入っているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
最近では、スマホやマスク用として家庭用のコンパクトなサイズの製品も発売されています。
このように、菌やウイルスを破壊してくれるありがたい紫外線C波ですが、人体に有害であるというデメリットがありました。
人体に害のない ”遠”紫外線C波
紫外線C波は危険性が高く、皮膚がんや眼疾患を引き起こすことから、人がいない状況でしか使用できませんでした。
しかし、米コロンビア大学の研究で、波長が約205~230ナノメートルの「遠紫外線C波」は皮膚の細胞を透過せず、人体に無害なことがわかったのです。
現在、同大学では新型コロナウイルスへの検証がすすめられており、研究チームのブレナー所長によると、物体の表面に付着した新型コロナウイルスをUV-C線が数分以内に死滅させることがすでに明らかになっているといいます。
遠紫外線C波を発生させるランプは既存の照明器具に簡単に後付けすることもできるとのこと。
実用化されれば、病院や学校、飛行機、電車内といった公共スペースをまる丸ごと新型コロナウイルスから守ることができると期待されています。
イエモア@あなたにおススメ