次の皆既月食はいつ?2019年以降の皆既月食スケジュールをご紹介
2019年秋、涼しくなってきてそろそろお月見シーズンも盛りとなってきました。さて、2019年はどのタイミングで皆既月食を見ることができるのでしょうか?ここでは日食と月食のそもそもの違いについても触れながら、2019年の皆既月食の日程をご紹介していきます。
そもそも日食と月食の違いは?
ここで一度、日食と月食の違いについておさらいしておきましょう。まず日食についてです。日食は基本的に太陽が見えなくなったり、かけて見えたりすることを言います。地球と太陽の間に月が来ることによって発生します。
全て太陽が見えなくなることを皆既日食といい、一部分だけかけていることを部分日食と言います。ちなみに、太陽の輪郭だけが見え、金の輪のように太陽が見える現象のことを金環日食と言います。
月食は、地球がそもそも月と太陽の間に入ることにより、太陽に月が赤く光ったりその一部が欠けたりしているように見える現象です。
皆既月食は、月が赤く見えるためとても幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。
過去に見られた皆既月食のスケジュールは?
過去には日本国内でもいくつかのタイミングで皆既月食を目撃することができました。もちろん月と地上の間に雲が厚く張り出していれば皆既月食を見ることはかないませんので、皆既月食のスケジュールと同様に、天候にも左右されるものでもあります。
近年で紐解いていくと、全国各地で皆既月食を見ることができたのは2010年の2月21日。続いて2011年6月16日、同年2011年の12月10日がこれにあたります。ほぼ、10年前ですね。
そこから3年ほど皆既月食が見られず、続いて皆既月食が日本で観測できたのは2014年の10月8日のことでした。
続いて2015年の4月4日にも皆既月食を日本各地で見ることができました。
また昨年2018年は1月31日および、7月28日にも皆既月食を楽しむことが出来たため、こちらはご記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
次の皆既月食は2021年!日本からは観測できる?
さて、このようにコンスタントに日本各地でも皆既月食が観測できていたのですが、2019年以降はそうもいかなくなってきたようです。
2019年は1月21日に皆既月食があったものの緯度・経度の関係で日本で観測することは叶いませんでした。
日本国内から観測することができる次回の皆既月食は暦(こよみ)上、2021年5月26日と計算されています。その間、皆既月食を日本で観測することはできません。
続いて2022年5月16日には皆既月食が予想されていますが、こちらは日本からの観測がNG。
次に日本で観測できるとされる皆既月食は、2025年の3月14日、同じく2025年6月8日、そして2026年の3月3日となります。
数年後ということなので、イメージをつかみやすくするため予定されていることをひもといてみたところ・・・2022年は北京冬季オリンピックの開催が予定されていたり、LUNASEA及びミスターチルドレンがデビュー30周年を迎える節目の年でもありました。
また2025年は「昭和100年」を迎えたり、世界一の高さを更新するであろうドバイ・シティ・タワーの完成予定など、新たな時代に入っていくことが予想されます。
ちなみに2026年ともなれば東京オリンピックを通り越して2024年・パリオリンピックの開催も過ぎ去った後となります。ちなみに2026年はFIFAワールドカップアメリカ・カナダ・メキシコ大会とミラノ冬季オリンピックが予定されているスポーツ・イヤーでもあります。
なお2019年からカウントして10年後、2029年は1月と12月に日本から皆既月食を観測することができます。
2029年ともなれば、映画「ターミネーター」にてT-800(いわゆる、シュワちゃん)が1984年に向けて旅立つ年。いよいよ近未来映画の「近未来」に追いつく年となります。
そして「次の月食を待っていたらあまりにも遠すぎる。日食でも良いから2019年に見ることが出来るチャンスはないのか?」という向きもあるでしょうから、調査を致しましたところ、今年は12月26日の金環日食がラストチャンスです。
年末の忙しい最中ではありますが、少しだけ空を見上げる時間を作ってみても良いのではないでしょうか。
まとめ
地球と太陽、そして月の位置関係から幻想的な風景をもたらしてくれる皆既月食。こちらは観測できるチャンスは限られているものの、今後10年の間にいくつかのタイミングで、日本から観測できると予想されています。
2019年に関しては残念ながらもうチャンスがありませんが、直近は2021年。今から2年後、あなたはどんな場所で、そして誰と皆既月食を見ることになるでしょうか。そしてその次の皆既月食は?そんな未来に思いを馳せつつ秋の夜長、夜空を見上げてみるのもたまには良いのではないでしょうか。