秋の薬膳料理におすすめ!秋こそ食べたい旬の食材をご紹介

薬膳料理店はもちろん、自宅でも楽しめる薬膳料理。
薬膳料理は高い食材を揃えないと食べられないと思われがちですが、実はスーパーで買える旬の食材でも薬膳料理が作れることをご存じでしょうか。
今回は、スーパーでも買える秋におすすめの食材を紹介していきます。

秋は辛味と白い食材がおすすめ!

暦の上で秋とは立秋(8月8日頃)から立冬(11月8日頃)の前日までの間を指しますが、この期間は暑かった気候が涼しくなり、乾燥してくる季節(陽消陰長)という特徴があります。

空気が乾燥してくると鼻やのど、皮膚なども乾燥してきます。
そして乾燥対策をしないと呼吸器系などに影響を及ぼし、いわゆる空咳や喘息になるケースも。

 

そうなる前にということで、秋の薬膳は体を潤し、温める食材や調理法を用います。

 

乾燥した空気と触れてしまう肺や皮膚、大腸などの臓器には白色の食材を摂ると良いと漢方では認識されており、
生姜やネギ、にんにくといった五味の1つ辛味を含む食材も肺に作用して冷えにもGoodです。
晩秋になるほど体を温める食材で風邪対策をしたいものです。

初秋と晩秋ではおすすめ食材が違う?

白色の食材や辛味など秋に食べると良い食材は多くありますが、少し注意していただきたいポイントもあります。

それは初秋と晩秋ではおすすめの食材が変わるという点です。

初秋は夏の暑さがまだ残っているため、きゅうりやトマトといった体を冷やす食材がおすすめなのと同時に、体を潤す梨や大豆、牛乳、山芋、白菜、桑の実などがおすすめです。
五味では甘味、苦味の食材が推奨されています。

反対に晩秋は乾燥も寒さも深まるため、体を温める性質がある食事が良いですし、辛味酸味のある食材が推奨されます。
そして晩秋は特に肺を温め潤す山芋、貝類、豚肉、松の実といった食材がおすすめです。

スーパーでも買える!秋におすすめの薬膳食材

では、ここから身近なスーパーで購入できる秋におすすめの薬膳食材をご紹介していきます。
旬の食材で乾燥から体を守り、冬に備えましょう。

秋の薬膳食材:銀杏(ぎんなん)

おつまみはもとより、天ぷらやご飯に炊き込んでも美味しい銀杏。
銀杏は薬膳でもよく使われる食材で、咳や喘息を抑えるために使われることがあります。咳の原因となる乾燥は旬の銀杏を食べてケアしましょう。
ただし、銀杏の食べ過ぎや小さいお子さんにはNGですので、ほどほどに。

秋の薬膳食材:山芋

晩秋から冬にかけて収穫される山芋は、滋養強壮に強いイメージがありますよね。
実際、薬膳でも臓器を強化する食材として、胃や消化器機能のアップ気力の充実に良いとされ昔から親しまれています。
料理では、山芋と一緒に豚肉やクコの実のスープなどを摂取すると体を温め肺を潤すのに役立ちます。

秋の薬膳食材:新米

実はお米は、漢方にも使われていることをご存知でしょうか。
胃が荒れるかもしれない漢方を使う場合、お米を一緒に摂取することで胃腸に優しく、というのが昔からの知恵。このようにお米は胃のサポートに役立ちます。

秋は新米の季節ですから、薬膳を兼ねて新米を食すのもいいでしょう。ちなみに、もち米は体を温めるのに使う方も多くいらっしゃいますよ。

秋の薬膳食材:柿

秋の味覚の代表でもある柿は、そのまま生で食べたり干し柿やジャムにして食べたりしますが、柿のへたや干し柿の白い粉も薬膳として使われる薬膳食材です。

たとえば、干し柿の白い粉(柿霜・ししそう)は咳や喉の痛みに重宝するとされ、干し柿(柿餅・しへい)はに良いとされています。

秋の薬膳食材:葛(くず)

寒い冬に葛湯を飲むという習慣をお持ちの方も多いでしょう。
実はこの葛、薬膳でも同様に使用されます。
葛はのどの痛み、発熱、くしゃみなどの症状に良いとされ、煎じてのんだり、生薬としても使われます。
もちろん、お手軽に料理やお菓子に使用してもOKです。

秋の薬膳食材:りんご

秋になるとスーパーに並び始めるりんご。

薬膳でのりんごは体の熱を取り潤すのに良いとされています。
初秋に食べるにはぴったりですが、晩秋に食べる際は体を冷やしてしまうので、シナモンなど体を温める薬膳食材と一緒に食べると良いでしょう。

秋の薬膳食材:梨

乾燥する秋は水分が不足しがちです。そんな時は梨もおすすめです。
梨は潤いをもたらす食材として薬膳でも用いられ、体の熱を下げる作用もあると言われています。
特に肺は乾燥が苦手ですから、肺が乾燥しないよう潤す食材を秋は積極的に取りたいものです。

秋の薬膳:秋の七草

春の七草ではなく秋の七草をご存じでしょうか。

1.ススキ(薄)

2.ハギ(萩)

3.クズ(葛)

4.ナデシコ(撫子)

5.オミナエシ(女郎花)

6.フジバカマ(藤袴)

7.キキョウ(桔梗)

以上7つの植物を秋の七草と言います。
観月会や茶室で生けられているのを見た、という方もいらっしゃるかもしれません。

実際、秋の七草はお粥にしたりお茶にして飲むことはせず、観賞用として楽しみます。
しかしその中でも、桔梗や葛は現代でも薬膳として多く流通していますね。
薬膳食材ではありませんが、秋の風情を楽しむ秋の七草も日常生活に取り入れてみてはいかがでしょう。

 

まとめ

秋は収穫物も多く美味しい旬な食材が豊富です。これらの食材はこれからの季節、冬に向けて免疫力をつけることにも役立ちます。
旬の食材とご紹介したような適した調理ポイントで乾燥対策をしてみはいかがでしょうか。
また、秋の七草で季節の移ろいを感じるのもおすすめですよ。

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