「団地+リフォーム」が選ばれる理由とは?
経済成長期に建設された「団地」は、当時憧れの存在だったものの、
築30年以上がたった現在は高齢化が進み、空室も目立ってきている・・・
しかし!
最近「団地」をリフォームして暮らす人が徐々に増えてきているんですよ!
ではなぜ、あえて団地なのでしょうか?
団地って?
『団地』といえば、
住宅団地・工業団地・流通団地のように建物の集まりのことを指す言葉ですが、
公営住宅や公団住宅の、鉄筋コンクリートでできた集合住宅をイメージする人も多いのではないでしょうか。
この、いわゆる「団地」が多く建設されたのは
経済成長により都市部の住宅需要が高まった昭和30~50年代。
夫婦と子供2人の家族が想定され、広さは40~60㎡、間取りは3DKのタイプが主流です。
大規模な団地では敷地内に公園や商店、郵便局などが整備され、
団地の中で一通りの生活ができるようになっています。
・公営住宅
低所得者向けに都道府県や市町村などの地方公共団体が運営する住宅です。
・公団住宅
日本住宅公団(現・都市再生機構)が運用する住宅で、分譲と賃貸がありましたが、
現在の都市再生機構(国土交通省が所管する独立行政法人)では
「UR賃貸住宅」として賃貸のみを行っています。
賃貸物件で話題の「団地+リフォーム」
無印良品とUR賃貸住宅がコラボした「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」が2013年にグッドデザイン賞を受賞するなど、注目を集めまています。
また、これまで賃貸住宅には原状回復義務があり、
DIYで内装を変えたいと思っても、できる範囲は限られていましたが
昨今のDIY人気をうけて、「DIY住宅」という新しい試みも展開されています。
「DIY住宅」として募集している物件では、DIYによるリフォームでの原状回復義務を免除するというもので、
3か月間はプランニングと施工に充てるための期間として、に家賃が無料になるサービスもあるようです。(共益費のみこの期間も負担)
分譲にも注目!
「団地+リフォーム」は分譲団地でも注目を集めています。
分譲団地をリフォームするメリット
1、物件が安い
団地の多くは昭和30年~50年代に建てられた、築30年以上の物件です。
建物の価値は築20~25年ほどで底値となりますから、
立地や間取りなどの条件が同じなら、新築の半分ほどの価格で購入できるのです。
リフォーム内容にもにもよりますが、多くの場合「購入価格+工事費用」は
新築よりも安く抑えられます。
また世帯が多いため、管理費・修繕積立金も一般のマンションより安い傾向にあります。
2、強い構造
昭和30~50年代につくられた団地の多くは「壁式構造」です。
「壁式構造」は壁(面)で建物を支えるため、揺れに強いのが特徴。
実際に、阪神淡路大震災や東日本大震災といった大地震でも、団地は大きな被害を受けていません。
・壁式構造
5階建て以下の比較的低層のマンションで多く採用されている構造で、
建物を厚く丈夫な壁で支えるため、地震などの揺れに強い。
壊せない壁(構造壁)があり、大きな開口(窓など)が開けにくい。
・ラーメン構造
現在多くのマンションで採用されている、柱や梁で建物を支える構造。
枠組みを残して壁を取り払うなど、自由な空間を作ることが出来る。
3、環境・コミュニティー
団地は広い敷地をぜいたくに利用した公園・緑地が多いことも魅力です。
また、子ども会や季節のお祭りといった自治会を通じた住民間の交流が盛んで、
コミュニティーの結束が強く、
良い意味での「ご近所の目」があるので、子育てや防犯の面での安心感があります。
分譲団地をリフォームするデメリット
1、設備や仕様の古さ
昭和30年~50年代に作られた団地は、設備や建物の使用が最近のマンションとは異なります。
エレベーターのない建物が多く、
かなり古い住宅になると、給湯設備はキッチンが瞬間湯沸かし器、浴室バランス釜というケースも。
これらをガス給湯器に変える場合には、共用部分である外壁に設置することになるため、
管理組合の許可が必要になります。
2、壁式構造
先ほども書いたように、
「壁式構造」は壊せない壁(構造壁)があるため、思い通りの間取りにリフォームできない場合があります。
自分の思い描くリフォームが可能か確認してから物件を選びましょう。
3、建て替え計画
団地を買ってリフォーム!
でも、古い団地はすぐ建て替えとなってしまう事も。
事前に建て替え計画などを調べておくことが重要です。
ただ、容積率・建ぺい率に余裕がある団地では、住戸を増やすことで、もとからの住民は負担なく新しい建物に住み替えられる場合もあります。
まとめ
緑豊かで充実したコミュニティーの中に、自分に合った住まいをつくる。
しかも団地は安くて丈夫です。
住宅の購入をお考えの方は、
「団地+リフォーム」も選択肢に加えてはいがですか?
イエモア@あなたにおススメ